月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

中途半端な受験でいいの? 3

私の経験をお話させてもらうと高2の途中までたいして勉強していませんでした。320人弱の学年で、定期テストで下から10番目くらいの順位をとったことがあるくらいです。ただ、高2後半からいきなり猛勉強モードに切り替えて、卒業するまで頑張りました。

大学時代も大部分はダラダラしていましたがゼミで論文を書くときは猛勉強モードでした。慶應の文系学部は3年次に1回(三田祭で発表する三田論)、4年次に1回(卒論)を書くのですが、どちらも頑張りました。

すごい人は幼少期からずっと頑張り続けるのかもしれませんが、私はずっとONは無理です。しかし、要所要所ではしっかりやります。

で、そういう努力はどういう結果になったかというと、今すごく楽しいです。努力して結果を出すという経験があると、何かチャレンジしたくなったときに「頑張ればうまくいくだろう」という気持ちになります。

元女子バレー日本代表の竹下佳江さんがPHPの記事で「世の中、頑張っても報われないことは、いくらでもあるでしょう。しかし、努力は必ず人生のどこかで『何か』につながります。」と書いています。

これはその通りだと思います。

スティーブジョブス氏がconnecting the dots(点と点をつなぐ)とスピーチしていたのと同じ内容です。

過去の努力はいつか活かせるときが来るものですが、中途半端にしかやっていないことは活かせる機会がありません。私は水泳や書道の習い事をやっていましたが、週に一回通うだけという感覚だったので、もちろん今は何も役立ちません。かりに、小学生当時に水泳や書道にものすごくのめり込んでいたら、ちょっとした芸にはなっていたかもしれません。

そういえば、中学生のときからホームページ(厳密にはウェブサイト)を作るのが趣味で色々と経験があったので塾のページは手作りです。これはそこそこの経験があったのでそこそこ役にたちました。

英語や数学を教える、ブログで文章を書く、ウェブサイトを作る、Officeで資料をつくる、面談で生徒や保護者と話す、など塾では仕事が多岐にわたりますが、過去に自分が努力したことが役に立ち、努力していないことはできません。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp

中途半端な受験でいいの? 2

高1、高2から全力疾走ではない高校生がいるのはまだ分かるんです。最後の1年で猛勉強しようという決意をしているかもしれませんから。しかし、高3の最後まで燃料切れの高校生もいるわけで、それはやっぱりよく分かりません。しばしば飢餓感が無いと評価されるのかもしれませんが、それ自体は仕方ないことだと思います。だって、今「飢えろ」と言われても無理でしょう。進学校に進むような生徒のご家庭はそこそこ裕福です。この暮らしでいいから、努力も適当でいいや、と思うようになるのは自然といっても良いです。

だとすれば周囲の大人にも問題があります。昨日の記事をみて、「木村先生そのとおり、是非うちの子供にも喝を入れて欲しいざます」などと思った保護者のかたがいれば、解決策は喝を入れることじゃなくて家庭環境を見直すことだというのがお返事です。

さて、中途半端に受験生活を終わらせてしまう生徒がいるとすれば、一方で、途中で脱落してしまう生徒もいます。高1から勉強を頑張って、学校内順位は350人中100番くらいから始まって、次のテストも頑張るぞ!と力んだにもかかわらず非情にも順位は下がるいっぽう、数学が分からなくなって精神的に500のダメージの後、もうダメだと英語もあきらめる。

ゴルフの試合も似たところがあるんですが、よく土日の夕方にサラリーマンのお父様が見ているアレ、ゴルフ観戦なんて何が面白いんだろうと高校生のあなたは思っているかもしれませんが、大人になるとあれが面白いのです。ゴルフの試合は4日間で行われるんですが最後の1日はだいたいトップを2人〜3人くらいで争うことが多いんです。で、最後に勝つのはどんな選手だと思いますか?じつは、ミスしない選手なんです。つまり、2位と3位になる人が脱落して、1位が残るんです。もっと大きい目でみて、トップ集団とそれ以外でみても同じことがいえます。ミスしない人が、上位に残ります。

高校生からすれば3年間という時間は長く見えるかもしれません。その長い3年間で脱落することなく一定の勉強を続けるというのが、実は上位に残るための条件であり、継続ができれば気づいた頃には周りが脱落して勝負相手が少なくなっています。

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中途半端な受験でいいの?

入塾前の説明で、ガチで勉強やる覚悟がないならあさって来てくださいと言わんばかりの言い方をすることもあるので、塾の在籍生徒の大学受験にたいする熱意は全体として高いほうだと思います。しかし私の高校時代のクラスメートを思いだす必要もなく、高校生のなかにはそこまで熱心に受験勉強しない人もいます。友達のいる予備校にいくとか、中学時代に通っていたところの延長で続けるとか、とりあえず学校の指導どおりとか、形は色々あるのでしょう。

そういう人はこのブログをみることもあまりないと思いますが、もし見ていたら聞いてみたい。そんな中途半端でいいんですか?百歩譲って女性であれば、勉強を極めない道もあると思います。しかし進学校に進んだ男子は、少しでも学力をあげて少しでも難易度の高い大学を目指すことがすでに乗っかったレールです。超頑張る以外の選択肢は果たして存在するでしょうか?古文が好きで国学院を目指すとか、心理学部にいきたいから中京大とか、そういう考えもあるかもしれません。けど、早稲田の文学部に受かったら国学院蹴ります?上智の心理学科に受かったら中京大蹴ります?蹴らないでしょう。
やる気がなくて人生自滅するのはご自由ですが、まだ高校生で受験まで時間があり思い当たるところがあるひとは考えなおしてみてください。

高2で面談中。面談で話すことは・・・

今月は高2全員と授業後に個人面談する時間をつくっています。面談では、最近の勉強の様子をきいたり、学校でどんなことを教わっているのかを聞いています。この学年は全員いい感じで学力がついてきたので、あんまり心配することはありません。英語についていえば各高校の学年トップ5%に入る生徒も半分近いです。もちろん定期考査ではなく、模試の結果です。

最近は、「もっと勉強がんばれ」ということもなくなりました。「勉強をやれ」と誰かに言われてやることってないんです。私が言っても言わなくても、やるやつはやるしやらないやつはやらない。川の流れをせき止められないようなイメージを持っています。

面談を設定すると、生徒が相談しやすいと思うんですね。ちょっと聞きたいことがあるくらいだと、わざわざ私のところにきて質問しようとわないでしょう。しかし面談の時間があって、そのときについでに聞くのは気が楽です。

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理系に進んだけど志望学部が決まりません

文系に進んでも理系に進んでも、志望学部が決まらないという悩みはありえます。だいたい、文系か理系かでさえ決めるのが大変で、数学ができる/できないで決めたという生徒も多いことでしょう。

「やりたいことが決まっていることはいいこと」という認識をもっている人も多いかもしれませんが、私はそう思いません。やりたいことなんて大学生になったってよくわからないものだし、そんなものそもそもなくても問題ないものです。

ラーメンを作りたいという人がいて、ラーメン屋を開いたとして、味がまずかったら潰れてしまいます。しかしその人は本当はオムライスを作るのが好きではないもののすごく上手だとしたら、その人がやるべきことはオムライス屋さんです。

だいたい、中高生のうちに興味を持つことなんてたかがしれています。私はずっとパイロットになりたいと思っていましたが、それは有名でかっこいい仕事だからであり、しかし世の中にはあまり知られていないけれども興味をひくことがいくらでもあります。

というわけで、志望学部が決まらないなら、いきたい大学を選んで(もちろんかっこがつく高学歴のところ)、そのなかで一番合格最低点の低い学部を志望してください。

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