月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

まだ目が覚めない高校1年生たちへ

高校に入学して3ヶ月がたって、まだ目が覚めてない高校1年生がいくらでもいると思いますのでメッセージを送ります。

大学受験で誰もが知っているような有名な大学に合格したかったら、高校受験とは比にならないくらい本当に大量の時間を勉強に費やす必要があります。高校受験のように中3の1年間やるだけでは河合塾偏差値の50でも合格できない人がいくらでもいます。

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中学時代に受けた全県模試の偏差値を参考にして「自分の高校が偏差値60くらいだから、南山くらい受かるっしょ」とか甘く考えている人いませんか?

高校受験の偏差値はオール1の生徒からオール5の生徒までひっくるめた偏差値ですが、大学受験では勉強を放棄した最下層がごっそり抜けるので偏差値の計算が変わります。

話を簡単にするために偏差値ではなくて「平均」を考えてください。

中学で学年平均が60点だったとしても、その後大学受験をする人だけで平均を計算しなおしたら80点くらいになりそうですよね?なので自分が70点だったら「平均+10だった」ではなくて「平均−10だった」ということになります。

同じロジックで、高校受験の偏差値60は大学受験の偏差値50です。誇張無しでそんなもんです。

私の感覚では大学受験をする高校生の平均的な学力は西春高校の真ん中らへんです。西春高校の真ん中らへん=大学受験で偏差値50くらいを目安にして考えてください。

みなさんの行きたいと思う大学はおそらく国立大で偏差値60くらい、私立大で65くらいのところでしょう。1日1時間とか2時間、宿題をやって満足するだけで受かると思います?

受かる人はありえないくらいやってますよ。中学校時代のテスト1週間前の勉強を3年間続けるイメージです。それを3年間全力でやりきって、最後運が味方に付けば現役で受かります。運が悪かったらそれだけやっても受かりません。


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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現高2から対応が必要な英語外部試験についての方針

今週立て続けに「外部試験どうすればいいか」という質問を高2の生徒からもらいました。

この外部試験(英検とかTEAPとか)の利用については、各大学で利用の程度が異なるので一般的にどうすべきという答えはありません。

以前から私大ではTEAP何点以上で入試は満点扱いになるところがありましたが、国立大でも英検準一級以上で満点扱いになるところが出てきています(秋田大、広島大など)。

逆に出願資格としても不要な大学もあります(東大、名大、東北大)。

私大では早稲田の政経では英語の配点を外部試験30点+独自入試70点とする予定でしたが昨日の発表で15点+85点にすると変更がありました。

慶應では全く関係ありません。

 

・・・もう何がなんだか分からない泥沼状態です。先月はTOEICが外部試験から離脱する発表があり、昨日は早稲田政経が配点を減らす発表があったことを考えると、今後どうひっくりかえっていくか予想がつきません。

なので基本的には高2が終わるまでは静観して今まで通りの勉強を教えていきます。正直外部試験だからといって、何か特別な対策は必要ありません。まずは文法を用いて英語を読めるようになり、それから自然とリスニングの力がついていき、文法を覚えたら作文を練習していく、という流れです。

高校生のみなさんは、自分の受験したい大学の募集要項(2020年度入試)を調べて、今現在はどのような要件になっているのか確認してみてください。


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物理化学の教材に投資

生徒の合格率upのために早急に講座をつくりたいのが物理と化学です。ポジショントークと思われるの覚悟でいいますが、塾で教えない科目(つまり生徒が独学か学校で学ぶ科目)はとにかく安定しません。

物理化学の講座をつくって提供したいとずっと考えているのですが、理科は各学校で取り組む学年がバラバラなのと、高1高2のうちから理科まで取り組ませても消化不良にならないレベルの生徒が少ないので、当塾のような零細塾では採算がとれる講座を作るのがとても難しいです。

ただ、その難しいのをなんとかするのが仕事ではありますので、教材を買いました。

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1本21,000円の教材です。夏休みの高3から投入していきます。


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この二冊がなくては英語の勉強なんてできません

英語を学ぶにあたって絶対に必要なのが辞書です。塾では2種類の辞書を推奨しています。

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左側にあるのがいわゆる辞書で、単語の意味や動詞の語法を調べるときに使います。

意外と重要視されていないのが右側にあるもので、こちらは「文法の辞書」として生徒には紹介しています。

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紙の辞書はA, B, C, ...Zの順に並んでいますが、文法の辞書なので文法項目別に目次が作られています。

勉強していてたとえば「動名詞の意味上の主語ってどう表現するんだっけ?」と調べたくなったときに、この目次や索引をみてから調べていきます。

勉強していて自分が知らない単語や文法が出てきたときに、さっと調べて疑問を解消することが英語学習の楽しいところです。この二種類の辞書なしに英語の勉強をしている人は、時間を損してます。

 

ちなみに紙の辞書は、当塾では学研のスーパー・アンカー英和辞典を推奨しています。見やすくS,V,O,Cの表記が分かりやすいからです。

 

スーパー・アンカー英和辞典 第5版

スーパー・アンカー英和辞典 第5版

 

 

やめてほしいのは、ジーニアスとアドバンストフェイバリットです。

 

文法の辞書は、チャート式が携帯しやすく情報量が多すぎず高校生にはおすすめです。

 

基礎からの新々総合英語 (チャート式・シリーズ)

基礎からの新々総合英語 (チャート式・シリーズ)

 

 

英語の勉強が好きになったら、ロイヤル英文法というもっと分厚いものを使ってみてください。

 

ロイヤル英文法―徹底例解

ロイヤル英文法―徹底例解

 

 


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自分の問題になっていません

港に捨ててあるゴミをみて自分の問題と考えてゴミを拾って帰るなんてことは別にしてもしなくても人生がかわることはないので、あとは美学の問題としてやりたければやればいいしやりたくなかったらスルーでもいいと思います。

一方で、かならず自分の問題と考えて行動しなければならないことも世の中にはあります。

はい。もちろんそれは受験勉強のことです。

大学入試を受けるのはそこの高校生のあなた!あなたです。私はもう15年以上前に自分の問題として考え行動してなんとか乗り越えました。いまは高校生を教える仕事をやっていますが、もう私自身が大学入試を受けることはありません。みなさんの学校の先生も、とっくに大学入試は終えてます。

入試を受けるのが自分なのだから、入試のためにあらゆることを覚えまくるのも自分のことなのです。

私は過去生徒に何回「名詞と前置詞足したら何になる?」と質問したかわかりませんが、「副詞か形容詞」というたった10文字20バイトに満たない情報すらいつまでたっても覚えられない生徒は、大学入試が自分の問題になっていません。

お金を払えばあとは座っているだけで希望の髪型にしてくれるヘアサロンと違って、塾はお金を払って授業を聞いただけでは希望の学力にしてもらえません。

お金を払って授業を聞いて、教わったとおりに家や自習室で授業の何十倍も勉強して初めて希望の学力が手に入るのです。自分でやらなければいけないのは、塾にいかず学校だけで勉強する人と変わりありません。そのかわり、塾と学校では効率が違うので同じ時間だけ自習したら学校だけで勉強するよりは高い学力が手に入ります。

 


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