月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

結局受験は自分との戦い

最近はあんまり聞かれなくなりましたが、

「1日何時間勉強やったらいいですか?」

とか

「○ヶ月で、××大学受かりますか?」

とか、気になってしまう高校生はいると思います。

というか、誰もが一度は気になることといってもいいかもしれません。

第一志望に受かるか、受からないか、その境目を日々ただよっているのが受験生ですからね。

ただそんなこと気にしてても1mmも合格に近づかないのは確かな事実なので、そのうち気にならなくなるものです。

 

受験というのは、限られた椅子をめぐる競争のように思えますが、実際には相手は自分一人です。

あなたの志望校の合格最低ラインが毎年大きく変わるなんてことはなくて、どの大学を目指すにせよ、昨年までの合格者の学力まで自分をレベルアップできれば合格だし、できなければ不合格です。

名古屋大学に合格するまでに必要な勉強時間が仮に3000時間だとして、3年間かけて勉強するなら1年あたり1000時間で、1日あたり3時間です。1年でやるなら1日9時間ということになります。半年なら18時間程度でしょうか。

結局、それをやるかやらないかはあなた次第です。

今年はやたら同級生が張り切って勉強しているから、必要な最低勉強時間が4000時間になるということはありません(といいつつ、今年の受験にかんしてはあるかもしれない)。

「誰がなんと言おうと、自分はうかる!」

と思い込んで、毎日やることをやればいいのです。

というか、それしかできません。

それでめでたく第一志望に届けば素晴らしいし、届かなかったとしても、目標を高くすることで入試当日まで全力を尽くせたのであれば結局自分の最大限の成長は出来たのだから、それもまた素晴らしいことです。

なので競争相手は同級生じゃなくて、自分自身です。

「厳」という字を書き初めで書いた生徒がいましたが、自分にたいして厳しくして、毎日やるべきことを継続できるかどうか。

そこだけ気にしましょう。

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

想像を超えていく生徒がいた場合 2

これまでの私の指導経験の範囲から飛び出る生徒というのは(上にであれ、下にであれ)、塾を長くやると必ず現れます。

そういう場合でも、「こうやって勉強していこう」という指導を的から外れない効率的なものにしていかないといけません。そこを外すと、自習中心を推奨している当塾のバリューが無くなってしまいます。

そこで、毎週の授業で生徒の答案を見ているというのが役に立ちます。

当塾では英語でも数学でも演習中心でやっているので、毎週必ず生徒の答案を添削することになります。自分で作った問題を自分で添削すると、生徒の学力はだいぶ良く分かるし「あれ、今週は自習サボってるな」とか逆に「よく頑張ってるな」というのが、答案を通じて分かるくらいです。

これに加えて、模試の結果も参照するとさらに現状把握の精度が高まります。

前例のない学力の生徒の場合は、前例アリの範囲から少し飛び出るイメージで判断をすると、アドバイスが大きく外れることがありません。

f:id:sodeng:20200108090720p:plain 




大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

想像を超えていく生徒がいた場合 1

3年前の今頃のblogを読んでいて面白い記事がありました。

sodeng.hateblo.jp

 

普通の人では出来ない暗算(3桁×2桁のかけ算とか)を脳内そろばんで処理してしまう中学生で(当時は中学生クラスがあった)、その暗算力のせいで答案がカンニングしたとしか思えないほどシンプルになってしまい、数学の提出物では先生に「解答冊子を写しただけでは」とたびたび疑われてしまうのだというのです。

 

これを読み返して思うのですが、教える側は自分の想像を超える生徒がいるのだということをよく理解しておかないといけません。

私もたまに「そんなにすぐ身についてしまうの?!」と驚くような、習得スピードの速い生徒がいます。

いつもの指導なら「凡人はチャート5回、数学が得意な生徒は3回くり返し解く」を基準にして教えますが、習得の早い生徒はそういう枠に押し込むべきではないかもしれません。

自分の経験上、「チャート5回、3回」を一つの基準にしていますが、その基準が適さない生徒も少数ですがいるのです。

チャートの繰り返し回数のみならず、取り組んでもらう自習用の参考書の選定も同様です。

普通の生徒なら

難易度1→難易度2→難易度3・・・

というように徐々に参考書の難易度を上げていくところ、想像を超える生徒の場合には

難易度1→難易度3

のように飛躍することもアリというか、むしろそうしたほうがよいケースもあるかもしれません。

ただしそういう生徒は人数が少ないのでこちらも過去の前例がなく、その場その場でよく考えて判断していく必要があります。

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

正月らしいことした?

生徒との会話

 

私「正月っぽいことした?」

 

生徒「いや、とくにしてないです」

 

私「初詣いってないの?」

 

生徒「あ、行きました」

 

私「親戚で集まったりとか」

 

生徒「あ、集まりました」

 

私「めちゃ正月らしいやんけ!」

 

生徒「たしかにそうですね。草」

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

自主的自由登校のすすめ

大学受験では「自由登校」なる文化があります。

実は、今までblogでは自由登校の存在自体は何度か言及していましたが、受験直前期にblog記事にするのは避けていました。清須校舎の近隣の高校で、自由登校をやっている生徒の5人に1人(※木村調べ)は当塾の生徒だったからです。

でも最近は自由登校文化も広まってきたようで、おそらく今年は自由登校実現者における当塾生徒の割合は5%くらいまで下がるのではという予測もあります(※月刊管理教育研究誌、2019)。

そこで、広くblogで紹介して、愛知県の高校生達の受験生活がよりよいものになるよう手法を公開していく次第であります。

自由登校とは

入試の直前期は、学校にいかずに自宅や塾にこもってひたすら自習しつづけるというものです。

この自由登校は学校によって開始時期にバラツキがあり、センター前の1月頃から、おそくともセンター後くらいからのところが多いです。早いところだと年が明ける前12月くらいから始まるところもあります。

自由登校は受験生活最後にして最強のチャンスで、仮に1月1日から2月下旬までまるまる自習に費やすことができれば、夏休みと同じ時間が直前期に手に入ることになります。

夏休みのころよりみなさん学力は絶対に向上しているので、夏休みの40日以上に濃い時間を過ごすことができます。

当塾の清須校舎近辺の高校は、自由登校は一応ありますが、開始時期が2月中旬なのでほとんど意味ありません。五条に至っては自由登校は最後までありません。

 

塾の方針

当塾でも毎年生徒には紹介していて、塾の方針は当然「推奨」です。自由登校するほど学力が伸びるに決まってます。

 

自由登校しちゃいけない人

・授業で教わらないと分からないことがまだ多い生徒

・学校を休むことに後ろめたさを感じてしまう生徒

こういう生徒は、無理して自由登校しないほうがいいと思います。

 

自由登校の実現の方法

愛知県の高校で

「明日から学校休みます」

「そうか頑張れよ」

となることは、100%ありません。前例としては

 

・受験が終わるまで東京の親戚の家に滞在します、と宣言

 これは受験日程が全て都内の大学になる生徒だったのであんまり参考にならない人が多いと思います。

 

・病欠

 これが一番オーソドックスです。病欠の場合、保護者のかたが学校に連絡するという習慣になっているところが多いので、毎朝保護者のかたに電話してもらってください。3日くらい電話したら、4日目くらいから無断欠席してみてください。たぶん、学校から電話がかかってくると思いますが、「病欠です」と伝えてください。それが連続したら電話がかかってこなくなることもあるようです。

 センターまではインフルエンザにかかったことにして、センター後は謎の頭痛くらいにしておきましょう。診断書出せと言われたら、架空の月刊内科小児科クリニックの診断書でもつくってあげますから相談してください。

 

・明日から学校休んで家で自習します、と宣言

 もめるだけなのでやめましょう。正面から話し合いを申し込んで、交渉をまとめるのは困難です。北方領土返還くらいハードルが高いです。無理です。夏休みや冬休みの補習を欠席する、というくらいの交渉なら、三者面談時に保護者のかたから言ってもらえればまとまることが多いです。先生は生徒には強いが、親には極端に弱いです。

 

清須校舎近辺の高校でも、自由登校実施者はクラスに数名程度居ることが多いので、あんまり難しく考えず気軽に実施しましょう☆

 

よくありそうな質問

・学校休んで卒業できる?

 できます。1月から全部休んでも進級に必要な出席日数は満たせます。そんなので卒業できなくなったら日本中、高3留年だらけになってしまいます。

 

 

 

学校のルールより大切なことなんていくらでもあります。

カルロスゴーンさんを見習ってください!日本のルールはダメだと見切って、プライドを捨てて楽器ケースに隠れて出国したのです。

人生で大切なことは何か、優先順位をたてましょう!


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp