月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

不採算すぎる・・・

ホワイトボードを使って問題を解説していく集団授業のときには、集団授業といいながら生徒数が1人とか2人のクラスがたまにありました。

ただでさえそんなに大人数の塾というわけではないのに、当時は

・高1、高2、高3

・英語、数学

で3×2=6クラスが最低限ありましたし、高2の後半からは文系数学・理系数学と別れていたので、合計8クラスになりました。

当然、生徒数が1人となると不採算ということになるのですが、だからといってそのクラスをなくしてしまうことはできないし、もちろんそうする気もなかったのでしっかり最後まで教えました。

最近では、朝塾の中1〜2の生徒向けに「さすがに3ヶ月学校がないのは勉強やりづらいのでは」と思って任意参加の講習を作ってみましたが、申し込みが少ない週は参加者が1人だったのでほぼ家庭教師状態です。大学生講師にお支払いする時給を計算すると完全に赤字ですが、講習でしっかり勉強して、新しい学年でも自信をもって勉強できれば塾としての投資効率はOKということで。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

生徒数1名・・・

桜山校舎設立はかるい思いつきだったので、物件の契約をしてから内装を7割くらい整えたあたりで資金がなくなってしまって、広告宣伝するお金がなくなってしまった結果・・・

1年以上生徒数が1.5人でした\(^o^)/

今だから言える事実ですね!

一応入塾検討中の人は何人かいたんですが、みなさん入りませんでしたね。

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まあ看板もない小さなビルの2階のドアをあけて、こんだけスカスカだったらギョッとしますよね。

教える内容や品質は清須も桜山も一緒なわけで、入塾しておけば超少人数で授業を受けられたのに、と思いますが、中身をみてもらうためにまずは外見を整えないといけないという人間関係で見られる法則が商売でも大切ってことですね。

年明けからはそれなりの人数が集まりまして、建物のキャパを考えるとあと何人で満席御礼にしようかなというところまできました。そこで塾内の快適装備や設備を拡充しているわけです。

高校生向けの塾のなかではかなりまっとうなことをやっていると自負しておりますが、実際に塾を通じて生徒の学力の貢献に結びついてお金を頂くまでには、自分が手持ち資金を持ち出さないといけません。

最近はクラウドファンディングといって将来の売上を先食いしてサービスを開始するという手法もありますが、一般的にはまずは自分が差しだすという順番になります。

差し出した後それを買ってくださるかたがいて黒字になればいいんですが、桜山校舎のように1年以上赤字を垂れ流してしまうこともあるわけで、新しくサービスを開始するときにはそれなりの恐怖感があります。

でもまあ死ぬわけじゃないんで、こういう恐怖感があることもまた人生の面白いところだと思いますね!というかむしろ、将来って見えてしまったら逆につまらないですからね。分からないからこそ面白いわけで。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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最近の桜山校舎の様子など

桜山校舎にもやっとウォーターサーバー設置しました。

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こんな感じで演習しています。

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 公立高校、私立高校、私立中高一貫校の生徒が在籍していて、やたらダイバーシティに富んでいます。

向陽高校と瑞陵高校を結ぶ直線を1:4に内分する点にあるので、塾を開く前には「向陽高校と瑞陵高校の生徒でいっぱいになるだろうから、どんな高校なのか研究拠点になるぞ」などと思っていましたが・・・。

今まで中高一貫校所属の生徒は、滝、南山、金城、愛知淑徳と見てきましたが、勉強体力、読解力、計算力の平均がずいぶん高めです。

高校入学の時点で公立受験組とすでに1年以上は差がついていますね。

周囲に塾や予備校が豊富な中高一貫校所属と、コッコウリツと補習を連呼する自分ところの高校しかない公立高校所属だと地理的にも差があります。

そういう差をうめて難関大学受験を戦っていくには自習の質をありえないくらい高めるしか手はないです。

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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休校の本音

3ヶ月の休校については、小中高校生が社会的に立場が弱い存在だということを浮き彫りにしました。

純粋無垢な学生たちは「へっ?安全のために休校だったんじゃないの?弱者?」と思っているかもしれませんが、大人の世界は魑魅魍魎(ちみもうりょう)であり、「子供達の命をまもるんだ!」などと真面目に考えて判断されたとは私にはとうてい思えません。

もちろん少なからず安全面に配慮したというのはあると思いますが、3ヶ月前の時点でコロナは高齢者ほど、病気持ちほどかかりやすく重症化しやすいというデータはすでにありました。安全を考慮するなら、かかりにくい子供達の行動を規制するより、大人の行動を先に規制するべきです。しかし、大人の行動を規制するとなると経済活動が止まることになり大人にとっては都合が悪いです。結局、大人の行動の規制は4月以降かつ一部の業種に限定されました。

一方で、全国の学校が休校となると国民が受ける精神的インパクトはかなり大きくなります。休校によって良くも悪くも危機感が高まったのは事実です。このように、学生の安全面への配慮とは違うところに本音があったのではないかと思わざるを得ません。

意思決定をする大人にとっては、全国の学生たちが3ヶ月勉強せずにスマホ漬けになろうと知ったこっちゃありません。

自分たちの世代は経済的社会的に地位を確立していて安全だし、休校のなかでもコツコツ勉強を進められる層が日本の未来を支えていけるし、仮にその層がダメでも休校を経験していない世代が来るし・・・、くらいの扱いを受けているように見えます。

多くの学生は選挙権を持たないからですよね〜きっと。

これからも大人のタテマエに騙されないために、学生のみなさんはしっかり勉強しておきましょう。

勉強で得た知識自体はたいして使い物にならないことが多いですが、勉強する過程で「なんでだろう?」と疑問を持って調べてみるという姿勢は一生モノの財産です。 

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休校どうでしたか?

県立高校が25日から登校再開と決まったようです。

いや〜3ヶ月は長かったですね。どうでしたか高校生のみなさん?

塾の高校3年生の様子をみていると、自習生活を快適に進めている生徒が多く3年生に関しては全く心配ありません。宿題など与えなくても自立して勉強を進めていてさすが当塾の生徒!

2年生はまだ受験までの距離感がつかめていないからかそんなにガッツリやっている感はありませんが、全国的には宿題とテストの赤点の恐怖から開放された高校生が完全に抜けていることを想像すれば、多少はアドバンテージがあるでしょう。

高1の生徒はうちの塾に4月に入塾して良かったですね。1週間だけオンライン授業の期間がありましたが、それを除けば対面の授業で2ヶ月近く高校の範囲の勉強を進められて4月、5月でかなり貯金ができました。一番早い生徒だと5月いっぱいで二次関数が終わりそうです。貯金があると学校のテストに余裕を持って対応できるし、周りの同級生が難しいと感じる問題が1ヶ月前に理解済みということになれば自信にもつながるんじゃないでしょうか。

それにしても学校再開が決まると、気持ちが明るくなりますね!

ちなみに「夜と霧」によればアウシュビッツの収容所で死者が増える時期というのがあって、それは「○月×日に戦争が終わって開放されるらしい」という日に何も起こらなかったときらしいです。

 

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