月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

みんなも頑張れ、というか君たちが頑張れ

昨日書いたとおり当塾の授業は、受講する生徒に合わせて毎回私が問題選定するので大変効率的で素晴らしいんですが、素晴らしい授業を実現するために大切なことがあるんですよ。

それは何かというと、

授業に参加する人が毎日ちゃんと自習していること

です。

毎日全然勉強していない人だと2時間の授業で青チャートの例題を2-3題解ききって終了ということになり、効率的だとは言えません。

難しいイメージのある青チャート例題といっても、解説を読んでノートに自分で写して2-3回練習すればだいたいのことは理解できますから、最低限そのくらいは自分で済ませておいてください。

その先、解説を実際に口頭でされないと分からないものの説明や、実は自分ではできていたと思っているが全然書けていない答案の添削を授業時間内で実施していきます。

ということで毎日の自習を塾生のみなさん「も」頑張ってください、と書こうとしたんですがそもそもみなさんの大学入試でなのでみなさん「も」じゃなくてみなさん「が」頑張ってね。

塾はあくまでそのサポートだということをお忘れなく〜

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

間違える問題を先読みして準備

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ある生徒の数学の授業に用意したプリントです。

4〜10までに計算問題を準備してあるのですがよくみると6,7,8はすべて「置き換えを含む方程式不等式」という点で同じテーマで、9,10も「二次方程式不等式」という同じテーマです。

これには意図がありまして、三角関数ではこの「置き換えを含む」のところから途端に理解が難しくなるので、この生徒が学校での履修より先に塾でこの分野を学んでいることを考えるとたぶんここで間違えるだろうなと予想していました。

で、授業では案の定ばっちり間違えたので丁寧に計算練習できました。

数学の授業は毎回生徒ごとに内容を用意しており、生徒の学力に合わせて作るので全員にたいしてスイートスポットを狙っています。塾を開いて今なお私が現場で頑張り続けている賜ですね(涙)

うちと同じ月謝でこれだけの内容を準備できるところは全国さがしてもそう多くないと思います。

問題は、このすごさを生徒が実感することはないということと、保護者のかたも当然知るよしもないということ。なので数ある他の塾と比較してどれだけ素晴らしいか、あんまり伝わりません。

建売住宅で「基礎工事を手抜きせずしっかりやってますよ!」と言われても工事した本人しか分からないようなもんでしょうか。

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高校受験と中学受験

私自身公立高校出身者なので、公立高校で無駄だらけの勉強に溺れそうな高校生たちの役に立ちたいという気持ちがあって塾をやり始めたのですが、ここ2年は中高一貫校の生徒を教える機会が増えています。

平均的に公立高校生の2倍くらい吸収スピードが速いので教えながら「小学校4-6年で受験勉強するとそんなに違う?それとももっと幼少期の公文なのか?」などと考えてみるのですが、公立高校生との注目すべき違いが他にもあります。

それは・・・

謙虚!

J.Y.Parkさんが「真実、誠実、謙虚」が大切だと言っていましたが、みなさん謙虚です。

謙虚というか、自分が優秀だということを認識していない井の中の蛙というのが適切かも?

これについて考察してみましょう。

中学受験というのは小学生全員が受験するわけではなくそもそも偏った集団のなかでの競争なので、同学年内における自分の立ち位置を相対的に認識しづらい。一方で高校受験組は中学3年間で「同じ地域の同学年100-200人での競争」をすることによって、同学年での順位がだいたいわかります。

その結果、上位2-3割くらいに入っているとそれだけで鼻が高くなるらしく、一宮高校などトップの高校ではなくても普通科というだけで多少は「自分はできるほうだ」という認識をするようです。とにかく目標は高いが行動が全く伴っていない生徒が量産されるのは、この優越感が原因なのではと思うほどです。まあこれは私も15歳のときにはそういう認識をしていたので、あんまり言い過ぎるとブーメランが突き刺さるのですが・・・。何にせよ、公立高校生が持つ「自分、勉強できますけど」感が私は苦手です。

中学受験組に戻ると、中学受験終了後はかなりハイレベルな集団内での競争になるためどれだけ中学受験で勉強したとしても「上には上がいる」状態になり、天狗になりづらい環境です。

ということで公立高校生も一貫校の生徒もどちらも井の中の蛙状態。どちらも見える私には大変興味深い!

 

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食べざるを得ない

「とりあえず2週間続ける」といったランニング生活ですが2週間しっかり継続したあと、現在4日連続でお休みしています。

というのも最後のほうは筋肉痛がとれなくて、いつも3kmのコース後半で疲労がたまってくるものがコース前半からすでに疲労している状態になってしまいまして・・・。

まだ今の私には3kmというのが強度が高い運動なのでしょうか。

なのでランニングはお休みして手持ちの20kg×2個のダンベルでの筋トレをしています。

身体を絞るための運動ですが、今の時期は卒業生がご丁寧に「ご挨拶に・・・」とお菓子をたくさん私に与えてくださいまして、私はもらえるものは遠慮無くいただく人間なので素直にありがとうと言って受け取ることになり、家が百貨店でしか買えないようなお菓子だらけになります。

どれだけカロリー制限していたとしてもそういうお菓子は食べざるを得ない。

妻が「それは食べていいの?」と聞いてきますが、いいのです。

感謝の気持ちを頂いたので、私としてはその感謝の気持ちを頬張ることで気持ちを受け止める義務があります。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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名古屋市内の女子校比較(南山女子、愛知淑徳、金城学院)

ここ数年は名古屋市内の女子中高一貫校の生徒を指導する機会が続いています。

・南山高校女子部

・愛知淑徳高校

・金城学院高校

これらの高校(および在籍生)のレベルを比較してみます。

何十人も指導したわけではないですが、味噌汁の濃さを調べるのにお鍋の1/4を飲み干さなくても小さじ一杯で分かるのと同様に、高校に在籍する生徒の様子も各学校数人見れば十分なのは明らかです(ではない?)

 

南山女子部

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学力

中学受験時の難易度は

 南山女子部、愛知淑徳、金城学院

の順番になっていまして在校生の学力もおおむねこの順番です。公立高校基準に直すと

 

南山女子・・・一宮高校、向陽高校などの上位

愛知淑徳・・・一宮高校、向陽高校

金城学院・・・一宮西高、瑞陵高校

 

という感覚です。

南女についてはとても優秀だというイメージを持っている人も多いですが実際にとても優秀と結論づけていいと思います。あまりに優秀なのでどういう学力の身に付け方をしているのか凡人の私には想像できないくらいです。

特に、受験勉強に本腰を入れてからの学力の伸びは公立高校生とは比べものにならないほど高いです。愛知淑徳、金城学院の生徒は努力で学力を上げるのに対し、南山女子部の生徒は地頭の良さで学力を上げているイメージです。

たとえば、数学の勉強では普通は「解答を理解するのが難しい」点が勉強の進度を遅くする要因なのですが、南女レベルだとどんなに難しい内容でも理解するのに時間がかかるということがありません。私が授業で何かを解説するときも、普通の公立高校生には1から10まで教えなければいけないところを一カ所だけ要点を教えるだけで済むので、解説が1/10くらいで済みます。

中学受験のときに勉強を先取りしているだけではなく、物事を言語で理解する能力が極めて高いことの表れです。普通の高校生の3倍速くらいのスピードで勉強を進めていくので、高3の1年本気でやるだけで普通の高校生の3年分、いやそれ以上の学力到達を示します。

 

学校生活

学校の授業に頼らず低学年のうちから塾通いし、場合によっては塾をかけもちしながら受験を万全の体制で進めていく一方で、学校からの管理や強制はないオーソドックスな進学校です。塾は河合塾(エンリッチコース)、駿台のほかSEAやRAMSを利用する生徒が多いです。SEAとはSEA科学教育研究会といって御器所駅すぐにある集団指導塾です。東海高校と南山女子の生徒がたくさん通っています。RAMSは車道にありこちらはどちらかというと自習を重視した塾のようです。本山にあるLOOPという個人塾に通う人も多いです。LOOPでは「高校生になったら○○予備校の××先生の講座をとりなさい」というアドバイスもあるのだとか。

中1から塾通いする人が多いですが中学3年間のうちは塾を変えることも柔軟に判断して、高1までには自分に合った塾を決めるというスタンスでいる印象を受けます。

理系では医学部を目指す生徒が多く学年の1割程度は国立大医学部に合格します。大部分は一般入試で受験をしていきますが、早慶の指定校推薦枠を複数もっているので指定校推薦で決める生徒もいます。全体の一割程度は内部進学で南山大学に進学するようです。


いりなか駅の大学受験専門塾reasn http://www.reasn.jp

 

愛知淑徳

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学力

愛知淑徳や金城学院へ大学から入学するのは比較的容易ですが、大学受験のイメージとは違って愛知淑徳・金城学院の中高生の学力はかなり高いです。ビリギャルは愛知淑徳から1年で慶応SFCに合格したということですが、淑徳の生徒の学力を考えれば十分にあり得る話です(普通の公立高校生では1年で慶応は無理)。

入学時レベルが高いので南山女子同様一般入試で大学受験をする割合が多いようですが、一割程度は内部進学で愛知淑徳大に進学するほか、秋の推薦入試(指定校、公募)で進学する生徒もいます。外部受験では全体の2割が国立大学へ合格し、私大については早慶に20名ほど合格しています。

だいたい中3から高1にかけて、河合塾に通塾し始める生徒が多いです。

淑徳、金城、椙山は女子御三家と言われるそうですが、学力面で見ると淑徳は頭一つ抜けています。中学受験で南女がダメで淑徳に進学するとしても、全く気にする必要はないです。大学受験で南女に勝つ!とかも考えなくていいです。中学受験で淑徳に受かっただけで十分すごいです。

学校生活

高2から数学は学力別に授業が進行するほか、通常のクラスについても一般受験を目指す上位クラスと、一般受験のほか推薦受験も目指すクラスに分けられます。部活動は南山女子と違って高3の7月頃まで続きます。中高一貫なので中学3年時も引退などがなくそのまま部活動は継続します。

気になる点ですが、淑徳は生徒のレベルに対して先生のレベルが追いついていない印象があります。

 

 

金城学院

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学力

愛知淑徳と同じで、金城に大学から入学するイメージよりも金城中高生の学力はずっと高いです。金城の生徒は性格が素直なので一般受験向きですが、校風からして才能を開花させずに大学受験を終えてしまう生徒も多いのだろうと思います。南女や淑徳の生徒はかなりガチガチに受験武装(要はちゃんとした塾や予備校へ通っている)しているケースが多く、学力を外部の力を使ってしっかり伸ばしている印象ですが、金城の生徒は親があんまり受験にガツガツしていないからか能力を伸ばし切れていないのでは?当塾にきたらいくらでも伸ばせるので是非入塾してください。

学校生活

2年次にコースI(内部進学)、コースII(外部受験文系)、コースIII(外部受験理系)に分かれ、学年の半数が金城学院大学へ内部進学していきます。

金城学院出身の人は金城愛がとても強いので保護者が金城出身で子供も金城へ、、、という場合は内部進学していくのでしょう。一方、単純に中学受験時に南山や淑徳にチャレンジしたが受からずに金城に進学、という人は大学は外部進学をしていく傾向にあるようです。そういった入学時背景の事情から、他の2校と比較してのんびりした雰囲気があります。先生は生徒にたいして優しく、生徒と先生の距離が近いことで友達感覚になる人も多いようです。またクラスメイトも優しい人が多いというのは金城内部の生徒だけでなく外部の生徒もよく言いますね。

外部進学を狙うコースII, IIIの生徒は中学時代にすでに成績が良かった生徒が多く、コースII, IIIの生徒は塾通いして受験生活を送ることになり、学校の授業だけで済ますという生徒はほとんどいません。

 

以上3校紹介しましたが、この3校の生徒は基本的に根が真面目で日本語の読解力があるので、自習のやり方を適切に指導してあげると自習だけで学力が伸びます。教えていてとても面白いです。

 

上記の各中学校の教科書に準拠した英語塾を運営しています。

教科書の内容に沿って、品詞と文法にこだわった英語塾です。

特に、南山中学女子部で使われる教科書NEW TREASUREは、内容が愛知淑徳や金城学院で使われる教科書の3倍くらい多く、難易度が高いです。この教科書の内容に沿って授業を進められる塾はうち以外にほとんどないと思います。

reasn いりなか・八事までお問い合わせください。

 

sodeng.hateblo.jp


 

相伝学舎 清須 http://www.sodeng.jp
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