東大卒は、社会的課題を解く仕事をしてほしい - 東京大学新聞オンライン
会社員だったころ、取り組んでいた課題というのは課とか部の課題(=予算)であって、社会の課題ではなかったんですよね。
もちろん、会社に貢献することで会社が社会に貢献しているということを考えれば間接的に解決しているんでしょうけど、組織が大きくなればなるほど会社のビジョンミッションが他人事に聞こえてくるもの。
――最後に、東大生へのメッセージをいただけますか?
東大の試験って、単なる丸暗記というよりも、記述式のように思考力を問う問題が多かったと思います。東大を受けようと決めた時点で、「難しい問題を解く」ことが快感だったはず。だからこそ、「大きな社会的課題を解く」ことにチャレンジして欲しいですね。
(記事より引用)
この人の言うとおり勉強というのは、「勉強」というより「課題を解く訓練」ですよね。6年間会社勤めをして、起業した今思うことは、勉強することが目的なのではなく、それを通じて(身につけて)何を実現するかというのが目的です。私の場合は、好奇心の格差ということが解くべき課題であって、そのためにやることがたくさんあります。
さらに、課題というのは解くことだけがプロセスの全てなのではなく、
1.課題を見つける
2.その中で解くべき課題を選ぶ
3.解く方法を大まかに分解する
4.実際に解く
というのが全体像です。
学校の定期テストによって磨かれるのは、この中では4です。実際に自分で起業するより、大企業に就職して良い収入を得たいという価値観というのは、課題は与えられるものという先入観から生まれているわけです。
実際、私が英語や数学の授業で伝えられるのはせいぜい3までですが、1や2についても伝えられるように研究開発していく計画です。