月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高校に入って英語に躓く人は、前置詞を理解していない

高校に入ってから英語が急に出来なくなる人が多いのは、中学での英語の勉強方法が原因になっているケースがほとんどです。この辺でいえば、五条高校、西春高校、新川高校、どこに進学する高校生も同じです。

中学の英語といえば、「本文を覚える」「基本的な文法のパズル問題を解けるようにする」で定期テストが乗り切れる上、なんなら成績も5段階で5をとることもできます。

たとえば、教科書にこのような例文があります。

I have lived in Japan for three years.

この範囲の定期テストで出題される問題といえば

I have (lived, live, living) in Japan for three years.

のようにhaveの直後の動詞の形を聞くものが典型的ですが、教科書のごく短い範囲を丸暗記してしまえば解けるし、そこに論理的に英語を理解するというプロセスは不要です。

となると定期テストは「いかに丁寧に、教科書の隅まで覚えるか」というレースになってしまって、これは英語の理解とは別次元のものです。にもかかわらず、この基準で測定されたテスト結果によって「私は英語ができる」とか「できない」とか思い込みが生まれるわけです。

高校入試も似たようなもので、内容が平易である上、愛知県の場合は過去問題と似た問題しか出題されないので、これも「いかに丁寧に、過去問題をやりつくすか」という競争で、英語力は問われません。

さて、このようにして身につけた「英語力らしきもの」を携えて、高校に入学してまず直面するのは「高校になると文法の範囲がこれまでの3倍くらいのスピードで広がり、見知らぬ単語ばかりの英文を読む」という世界です。中学までゆっくりすぎたのに、高校になると3倍速くらいになって躓くのが第一段階です。

ただ、この段階では定期テストは「指定される範囲からの出題」という点に置いて中学とはかわりません。ですので馬力さえあれば乗り切れるものと言えます。

しかし、次に直面するのが「模試やその先の大学入試では完全に初見の文章を見て問題を解かなければならない」というものです。これが第二段階です。

 

多くの「英語らしきもの」を身につけた学生は第一段階でつまづき、第二段階までに100%がつまづききます。ごくわずかに、英語を身につけた学生はつまづきませんが、割合的には五条や西春でも全体の10%程度の人数ではないでしょうか?

ここまでの問題については、知っている人は知っているし、何も目新しいことはなく、私の塾に「中学の時英語は4か5でした」という生徒がきても、それが英語らしきものの成績であることは知っているので、少し修飾関係が複雑な英文を読めないことに何も驚きません。

 

とすると次のテーマは、どうすれば英語らしきものを卒業できるか?もしくは、どうすれば中学生のうちから英語を勉強することができるのか?という点ですが、先週やっと解決策が見えたように思います。

それは、表題のとおり「前置詞」にあるのではないかというものです。

たとえば以下の文章では、as節が挿入されて見にくいもののThe first subway(=S), was built(=V)というのが文の要素ですが、

The first subway that had erectric trains, as subways have now, was built more than 30 years later.

和訳させると

「(略)...地下鉄は、作られて30年が経つ今でも、ある」

という根拠のよく分からない答案を書く生徒は本当に多いのです。五条高校や、西春高校の生徒でさえそうです。分かることはいかに中高の授業が役に立っていないかくらいです。さて、これだけを眺めると少し原因が分かりづらいのですが、もう少し簡単な文章を見てみるとよくわかります。

You should put something in the vase with the flowers.

put somethingで「あるものを置くべきだ」、in the vase「花瓶に」副詞、with the flowers「花といっしょに」副詞、で

「花瓶に花と一緒にあるものを置くべきだ」という文章ですが、間違えた答案だと

「あなたは花瓶の中に、花を入れるべきだ」という訳が出てきます。

これはおそらく、should put / something / vase / flowers という単語を見て、うまく意味が通るように文章を組み立てたと考えられます。

とすると、↑の電車の英文についても、おそらく同じように目に見えた単語でうまく意味を作っているだけ、ということが推測できて、その原因は、さほど意味を持たない(ように思われがちな)前置詞を無視していることにあるのではないでしょうか。

前置詞はとても重要で、前置詞の直後に名詞を必ず続けて全体は形容詞か副詞になります。その仕組みを理解せず、単語を暗記することに重点を置くとこのような症状になり得ます。

これは前置詞だけでなく、接続詞(従属接続詞、等位接続詞)についても同様です。

原因がこれだとすれば、対処方法も考えやすくなりました。英文解釈の前置詞による矯正です。中3、高1、高2とも6月末にかけて期末テストがありますが、期末テストが終わってから夏休みに入るまでに相伝学舎の英語クラスで実施します。

-----

相伝学舎では中3〜高2までテスト期間以外も自習室が(静かに)にぎわっています。一人の生徒が燃え出すと、周りの生徒も刺激されて燃え出すのが集団指導の良いところです。まだ塾が始まって3ヶ月手前ですが、生徒の雰囲気も顔つきもかわってきているように思えます。

清須市の大学受験、塾 相伝学舎

f:id:sodeng:20150610133026p:plain

相伝学舎ホームページ