月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

塾や予備校の価値はどのくらいか

大手予備校のパンフレットを読みながら、年間数十万円〜100万円台の授業料を読むといつも「高いな〜」と思うのですが考え方によっては適正だと思うようになりました。

基本的に大手予備校の講師の授業は面白いしわかりやすいケースが多いですから、学校の授業だけで勉強するよりも学力はつきます。単純に週に1回90分の授業を受けただけでは大して変わりませんが、それをベースに予習復習をすれば、行かないよりも1科目の偏差値は3-5は上がるのではないでしょうか?その偏差値が40から+5で45だと大して変わりませ菜、60の人が+5で65になったらマーチしかいけなかった人が早慶レベルに受かる可能性があるので、そうなるとだいぶ変わります。

学歴はどれだけ役に立つか?

まず、実感として学歴による就職差別は実在します。それは優遇されるという意味よりも、早稲田慶應レベルだとほとんどの企業で書類落ち=足きりが無くなるという意味が現実に近いかもしれません。金融だと大学の先輩から直接リクルーティングされる優遇ルートもあるんですが、金融に興味がなければ意味の無い特殊なケースです。また、差別ではないところでいうと、ゼミやサークルでの先輩とのつながりで、行きたい企業の生の声を聞けるというのは難関大学の大きなメリットでしょう。進学する大学によって、就職先が変わると言うことがわかりました。

就職先が変わると、生涯年収が変わります。年功序列&定期昇給が維持されない昨今ではありますが、業界トップクラスはそれでも高い年収を維持しています。またIT業界やネット関連、もしくは外資系など定年まで勤めることが珍しい業界もありますが、転職したとしても年収が一気に2倍になるケースは少ないし、逆に半分になるケースも少ない、つまり業界の平均年収というものが存在しますから、定年まで勤めなくても生涯年収という考えはフィットしそうです。

学歴を得ることによる金銭的価値は?

で、話はもどりまして、予備校に通うことで進学する大学が1ランク上の大学になったとするとそれは生涯年収に大きな差異をもたらします。雑誌などメディアが色々推計していますが、マーチと早慶の生涯年収の差は平均でも数千万円はあるでしょう。もちろん、早稲田なのか慶應なのか、法政なのか明治なのか、具体的なケースによって多少の差はあるでしょうが平均の差が数百万ではなく少なくとも1000万円からであるのは間違いないでしょう。

とすると、生涯年収で数千万円の差をもたらし得る勉強を提供するのにたとえば年間100万円×3年=300万円というのは合理的に思えてきます。もちろん、1ランク上の大学に確実に「合格」するのではないので、あくまで1ランク上の大学に「挑戦できる」くらいに学力があがるということですから、期待値で考えてみますと、1/3の確率で合格できるとして合格した場合の平均年収の差x円が

900万 < x < 4200万 

くらいとすると、期待値e円は 

300万 < e < 1200万 

となるので、3年間で300万円というのは期待値の最小値に相当する、合理的な投資?賭け?に思えてきます。ビリギャルが年間で百数十万円の塾代を払って勉強をしていたという話もありますが、それで慶應に受かる可能性が1/3でも生じるのなら、「高い!」という批判は感情的でしかなく、計算上は「妥当」と言えるのではないでしょうか。しかも彼女の場合には最終的に合格しましので、「超安い」という結果になりました。

ただこれが数百万円かけても狙える大学が偏差値40とかそんなレベルだったら、独学で偏差値35の大学に進学するか、高卒で歩合制の営業職や職人系の仕事をして、独立して年収はねるみたいなストーリーを描いた方が期待値があがりそうですね。自分の現状と、2-3年努力して上昇する大学ランクをよく考えて判断しましょう。

 

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