月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

自立心・自発性とかいうけれど実は幼少期が大事

大学受験を成功させるには、ある程度自立した自我と、自発的に勉強に取り組むことの必要があることは言うまでもありません。管理教育下で出せる結果というのは、自発的に取り組んだ場合のそれよりも1ランクは落ちるでしょう。合格体験記や受験論の書物を多く読むと、難関大学合格者には「勉強の王道を進みつつ、一方で自分で考えたテクニックを駆使している」という点が共通しています。テクニックというのはモチベーションの上げ方とか、毎日の時間の使い方とか、そういうことです。勉強の王道というのは、学校のみんなと一緒の勉強ではなくて、「合格する人がやっている勉強」です。

では、自立性や自発性というのはどうしたら身につくでしょうか?これが最近の私のテーマで毎日数冊の本を買っては研究しているのですが現段階の仮説としては12歳くらいまでにどのようにして知的好奇心を満たす経験をするかというのが大きいように思われます。

甥っ子を見ていて思いますが、幼少期というのはほんとうに色々なものに興味を持ち、そしてすぐに飽きていきます。親がこの点についてどう対処していくか。まず多くに共通しているのは、否定しないこと、そして背中を押すこと。この2点でしょうか。

「〜しなさい」「〜してはいけない」といったような価値観の強制というのは、物事の善悪については必要ですが興味関心についてはどうこう言うべきではありません。

興味関心を持つ対象というのは子供が目にする物の数に比例するとすれば、ただ野放しにするのではなく色々なものを体験したり、見たり、感じたり、ということを誘導することも必要でしょう。

好奇心旺盛な幼少期のうちに、好奇心を満たす喜びを覚えることができれば、その後の受験でも集中力と実行力を発揮することが出来る傾向にあるが、それを満たすことが無いまま中高生に突入してしまった場合は、なぜ勉強しなければならないのか、勉強して何が楽しいのかという問いが生まれてしまい、自発的に行動するというのは難くなる。ただこの場合でも成功体験を積むことによって成し遂げることの面白さを味わうことが出来れば好転する可能性はあります。

このあたりについては、もう10〜20冊くらい研究したらあらためて記事にまとめようと思います。人間というのは他の動物と異なり言語を持っているが故に、文明を発達させることができましたが一方で言語を持っているが故に、価値観を持ちそれを子育てにおいて強制しようとすることができます。このあたりが問題を複雑にしている要因で、自立心や自発性というものが動物としての本能に近いものだとすれば、言語を持っているが故にしてしまう余計な一言というのは、本能の発育を阻害しうるものではないでしょうか。これには自然界の子育てと、人間の子育てを比較することがヒントになり得るように思います。

 

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