月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

受験制度は疑問だらけ

という表題で中日新聞に大学受験生の投稿が掲載されていました。表題の通り、800字くらいかけてひたすら受験に関する疑問を書いているのですが、私からするとなぜそんな疑問を持つのか疑問だらけです。しかしこれが普通の高校生にとっての感情なのかもしれませんので、一緒に考えてみたいと思います。

Q. 私はなぜ毎日、受験勉強をしているのだろうか。
→あなたが大学受験をすると決めたからです。義務ではありません。

Q.「受験勉強」は将来役に立つのだろうか。
→やくにたちます。色々な場面で役にたつので答えきれないのですが一つは学歴がもたらすシグナリング効果でしょう。学歴があるというだけで日本では就職がしやすくなります。私なんかは学歴がなければ役に立たないただのクズだった可能性が極めて高いので、受験勉強をちょっと頑張っただけで色々な人が評価してくれるというのは大変ありがたいことです。就職が良いとお給料がどれくらい良くなると思いますか?22歳の新卒で100-200万円は差がつきますよ。その差のまま40年働いたら4000万円-8000万円の差です。自分の役に立つだけでなく、頭が良くなると他の人の役に立つことが出来るようになりますね。このほかにもいろいろメリットはあるんですが受験勉強そのものの醍醐味は役に立つ立たないではなく、純粋に勉強の面白さに気づく、感動する点にあると私は思います。

Q. なぜ大学に行くために勉強をするのだろう。
→学歴を提供する大学が学力の高い生徒だけに来て欲しいのと、ある程度知識が無いと大学に行ってもたいした勉強できませんよ!

Q. なぜ「勉強をしたい」と思っている学生に対し、入試で合否を決めるのだろう。
→「勉強をしたい」学生のなかでも、学力の高い学生をあつめて研究をすすめたいからです。

Q. なぜ勉強をするためにお金を払うのだろう。
→日本は資本主義経済で動いています。資本主義経済においては価値のあるものに価格がつきます。深夜3時にお腹がすいてもコンビニにいけば何でも食べ物を買えるのは資本主義のおかげです。生まれた時代があと2000年早ければ、狩りにいかなければなりませんでした。

Q. 学生が勉強をするのは自分のためであり、国のためではないのか。国が発展するために優秀な人材を育てるのではないのか。
→おっしゃるとおりだと思います。

Q. どうして素直に「勉強をしたい」と思っている学生を妨げているのか分からない。
→今の大学受験制度は公平だしチャンスも多いので妨げてはいません。どの大学もペーパーテストの素点だけで判断してくれますので生まれや育ちがどうであれ、素点さえ高ければ合格しますし、一般入試がダメなら推薦やAOといった入り口もありますので、自分の長所が活かせる入り口をみつけましょう。

Q. 試験を受けるためになぜそんな大金を払わなければならないのか。
→センター試験はマーク式で1万8000円かよと思うかもしれませんが、システムの構築や維持には数百万円〜数千万円というお金が毎年かかるでしょうし(IT業界で働いてたからわかるんですがITのシステムというのは本当に高いんですよ!)、試験監督や試験会場確保、問題作成などを考えれば2万円というのは決して高くありません。私大は3万5000円が相場ですがこれはあなたが大学に合格した場合に綺麗な校舎や図書館を使うための運営費ですから自分に返ってきます。国立の1万7000円というのは記述式の採点を考慮すれば赤字でしょう。

Q. お金が無い人は、どうやって勉強をすればいいのか。
→受験サプリという月額1000円のサービスを使いましょう。

Q. お金がなくて勉学を諦めて働いている人も大勢いるはずだ。
→おっしゃる通りでしょう。大富豪・大貧民というトランプのゲームは資本主義をよくあらわしています。お金の無い人はどこかで工夫して勝たないとずっと貧乏です。

Q. こんな状況では、国はいつまでたっても発展できない。
→日本はGDPがアメリカ、中国に次いで3位ですから、十分発展してきた証です。ただ今は経済が停滞しているので閉塞感がありますから、発展していない感じがするのも仕方ないことかもしれません。

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きっと本当はこんな疑問なんてなくて、ただ単に受験勉強でなかなか偏差値があがらずにイライラしているだけですね?是非、うちの塾にきて一緒に受験勉強を再スタートしましょう。

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