月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

社会人を招いた塾のイベントの様子です

昨日は思いっきり個人的なことを6000文字、大学の軽いレポート3本分も語ってしまったので、今日は8月1日に実施した塾のイベントの様子をご紹介します。

ここ愛知県の尾張というのは受験の世界からみたら辺境の地です。医学部を除く名大くらいを目指すのであれば辺境の地の内側での勝負と考えても悪くはないんですが、それ以上を目指したいとなると話は別。学校中心の受験勉強というのがいかにセオリーから外れているかを実感することが急務です。

もちろん学校中心でも塾中心でもなく、自分中心の受験勉強というのがセオリーなわけですが、私一人が言うよりも複数の人から話を聞いて判断したほうが良いのは言うまでもありません。

今回、大学時代の後輩であり開成中学・高校から慶應義塾大学医学に進学ご卒業され現在は慶應義塾大学病院に勤務されている須田君にはるばる東京からお越しいただいて、都内中高一貫といういわば受験界の中心にいる生徒がどのように受験を成功させていくのかをお話していただきました。

内容を一部ご紹介します。

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不合格&合格体験談
・現役時代、鉄緑会に週5で通うが膨大な宿題が終わらせられず、E判定のまま本番で赤本手つかずで不合格。
・失敗の原因は「与えられた受験勉強」が「完全に消化不良」、模試の結果から弱点の反省をしない、赤本から出題傾向を分析しない。
・浪人し、与えられる受験勉強から自分で考える受験勉強へ変化
・志望校の配点と合格最低点から、何の科目を何点とるのかを塾講師と検討し戦略を練った。
・A判定でも落ちるやつ、E判定でも受かるやつがいる。入試直前まで学力が伸びるから諦めてはならないし、油断したら落ちる。
・戦略からプランに落とし込む。数学なら5月までにスタ演2週、英語は〇〇など具体的なロードマップを作成し、模試の数字によって順調かどうかを判断した。

メッセージ
・現役は浪人に比べて学校に拘束される時間分だけ不利。しかも学校の勉強は数百人単位の集団指導のため、自分がやるべきこととは必ずしも一致しない。学校の勉強はしてはならない。
・受験は勝てば官軍。評価されるのは高校の成績ではなく、いった大学の名前。
・受験の自己中≠集団社会の自己中。
・勉強しないで受かった人は一人もいない。
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いかがでしたでしょうか?一番のメッセージは、与えられる勉強をやるのではなく、志望校合格に必要な勉強を自分で考えてやれという風に私は受け取りました。

生徒に書いてもらったアンケートを読むと「学校中心の勉強ではなく自分中心にシフトすべきだと気づいた」という人が多かったのですが、そう言ってみても実際学校生活でいきなりガリガリ内職できる図太さのある生徒は少数でしょう。そう出来ればベストではありますが、まずはそういう世界があるのだと気づいたということに意味がありますし、そういう世界を文字で知ったのではなく実際に体験した人から聞いたということにさらに大きな意味があります。人間、実際自分の目で見たものでないと理解するのは難しいものですからね。

私にとっても、同意できるだけでなく勉強になる話がとても多く、今後授業中の雑談ネタにさせていただこうと思いました(笑)。

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清須市の大学受験 相伝学舎

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