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月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

大人の世界

会社員時代のこと

先日、大人の社会という名前で厳しい資本主義社会について中学生に講義したという記事を書きましたが、会社員として営業をしていたときに勉強になったのは騙そうとしてくる人って世の中に案外多いということですね。

それまで小中高大と平和な世界で過ごしていたので、騙されたといえば小学校1年のときに大変お気に入りだったある珍しい形のシャーペンを盗まれ、翌日ある友達が同じものをもっていたので「返してくれ」と言ったら「こないだ自分で買ったのだ」と平然と嘘をつかれたことくらいで、それ以降あんまり騙されたことは無かったのです。

学生時代というのは利害関係が対立することがほとんど無いので、騙し合う必要もないですからね。

で社会人になって、まあ色々騙されたり、騙されそうになったりしました。

「騙しあいIA IIB」

私はウイルス対策のソフトを売っていまして、自社製品はウイルスバスターで競合になるとやれシマンテックだのナンチャラカンチャラだのたくさんありますね。これが個人向けなら1本5000円くらいのものなんですが、法人向けとなると100万円単位の値段になったりしますので、結構な金額なわけです。

で購買経路というのはメーカー、販売店、そしてユーザーという流れになるのですが金額が金額なだけに1%でも低い金額で卸して欲しいし販売してほしい。そこで「値引きしてください」というセリフを良く聞くのですが、これも「ダメ元で言ってみただけ」「値段次第で他社製品に変える」という両極端がありえるので腹の内をよく探らないといけないのですが前者である場合が多く、だいたい見分けがつくようになります。数学でいえば数学Iの「数と式」の絶対値問題くらいのレベルです。

しかし数学Iの「数と式」で絶対値の場合分けが出来るようになっても、東大の二次試験の数学は解けないわけで、やっぱりたまに東大の二次試験までとはいわないまでも地方国立の数学くらいの難易度の騙しあいというのが年に1度くらい出てきますし、センター試験レベルだったら半年に1度くらいは出てきます。

で、入社してすぐというのは経験がないのですからあっさりと騙され、半泣きになるという経験を何度かしましたね。とくに相手が40歳、50歳になってくると修羅場をくぐってきた人ばかりなので、コロリとぶった切られてしまうこともありました。

場合によっては

「おまえ、あらためて謝罪に来い」

みたいな形になることもあり、再び半泣きで上司に「同行して下さい」と頼んだら「一人で行ってこい」と言われて、(あれ上司ってケツもってくれるものじゃないの?!)とパニックになりながら謝罪にいって、またケチョンケチョンに(「おい普通上司連れてくるだろ!おまえと俺じゃ格が違ぇ〜んだ!」「仰るとおりです・・・」)なって、なんとか治めるみたいな経験もありました。

以降、基本的に社外の人間は敵であるという前提からスタートできるようになっていつ何時も「こいつは腹の内で何を考えてやがるんだ」と疑いながら付き合うことで地雷を踏む件数は少なくなりました。

色々なところに敵はいます

しかし、先に述べたように地雷は外だけでなく内側にもあります。社外は社外で資本主義戦国時代である一方で、社内は社内で政治戦国時代です。というか基本的に会社員の戦場というのは社外より社内です。これは5年目くらいにやっと気づきました。どれだけ頑張って売っても、人事権を持っている人に嫌われたら意味がありません。逆に、人事権を持っている人に好かれたら、わりと後付けの理由でものごとが上手く進みます。論理より情なのだと、学びました。

しかし騙しあいにせよ、情の世界であっても、論理的に考える力があればなんとか生き残ることは可能なので勉強というのはする価値があります。まあ、論理を使わずとも情の力が強いことにはこしたことは無いんですが、私はこの方面がめっきり弱いのでどうしても論理頼りということになります。

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清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp