月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

生徒のためではなく、先生のための授業

私は教員という存在であったり学校という存在そのものがあまり好きではないのですが、つくづくクソだなと思うことに授業で使っている問題集の解答を配らないという行為。これは本当にクソですよね。理数系の授業でよくありますよね。

教師側からすれば解答を渡さなければ自分の授業を集中して聞いてくれるのが嬉しいんでしょうけど、解答を渡した上で自分の授業に付加価値をつけようという考えがないんですよ。というか付加価値という概念が無いんだと思います。付加価値というのは言い換えればその教師の存在理由です。

解答を渡したとしても、いくらでも付加価値の付け方があります。なぜ解答がこのような書き出しになっているのか、問題を見たときにどこに着目して考え始めればよいのか、別解はどのようなものか、入試における重要性はどの程度か、・・・

こういう考え方をすれば同じ1時間でもより充実した授業になるのに、そういう発想が無いから解答を渡さないで、とりあえず問題を解説するだけの授業が成立する。はっきりいって、そんな授業の存在価値無いですからね。教員が仕事をするために、わざと生徒に制限をかけているのです。この制限がなければ仕事が無くなってしまう。

もうこれは生徒のための授業とは言えません。先生のための授業です。

どうせ、「生徒が授業を聞いてくれない」→「解答を配るのやめよう」→「授業を聞くようになった」とかそんなところでしょう。この程度しか思考回路が働かない教師の授業を受けざるを得ない生徒は本当にご愁傷様です。

まあ授業を頑張っても頑張らなくても年功序列システムで給料の昇給は変わらないという生活を10年も続ければ、こういうスタンスになっても仕方ないのかもしれないですけどね。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp