月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

やる気を引き出せない塾

「やる気を引き出すのに何か工夫していますか?」

と、面談でご質問をいただいて返答に窮してしまいました。一応、いくつか私のなかで心がけていることをお伝えしましたが、よく考えると私はやる気を引き出す能力は無いんだと思います。

やる気を引き出せたかどうかは、入塾の前後での勉強の態度を観察すればある程度説明できます。まず、私の塾に通っている生徒のやる気分布をみてみると全員やる気アリです。では、彼ら彼女らのやる気「アリ」というのは私が作用したものかどうか、これが次の焦点です。

これについては、私が発破をかけたから勉強しているのではなくて元々よく勉強していたが合格可能性を高めるために塾を利用しはじめた、というのが大部分のように私はみています。とすると私はきっかけになっていません。たまに「自習室が集中できてよい」というコメントをもらうことがありますが、それはやっぱり私がどうこうしたわけではなくて環境がはまったというだけです。

少し過去に遡ってみて、かつて指導した生徒のなかにはもちろんその時点で勉強する気がない生徒もいました。で、彼らに色々作用しようとしたのですが、その結果勉強するようになった生徒はなんと0人です。ゼロです。色々試行錯誤した結果だから、私には才能が無いのです。ただし諦めて放置したところ、勝手に勉強するようになった生徒は数人見たことがあります。

気になって高1の生徒に聞いてみたところ、先生など他人に何か言われてやる気が出たという経験を全員が持っていました。しかし、よく聞いてみるとそもそもやる気が10点満点中5点とか6点あるときに言われた経験であって、0点のときに言われるとやる気がそがれるという意見もありました。

もちろん0点の状態でも火をつけられるのが才能ある先生なのかもしれませんが、私のようにその点でセンスのない人間は0点の生徒は諦めるほかありません。その代わり、別の得意なところで頑張ります。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp