月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

質問の量は学力に比例する(高校生)

私は授業時間以外にはずっと職員室におりまして、勉強のことでも進路相談でも常に質問・相談OKな状態にいるのですが質問の多い生徒もいれば少ない生徒もいます。

そこで、質問の多い生徒といったら普通学力の低い生徒がしてくるのかなと思いますよね?

これが違うんです。まったく逆で、学力のある生徒ほどよく質問をしてきます。

まず、あまり簡単すぎる内容だと質問しづらいというのがあるのかもしれません。sinθのθって何ですか?という疑問のある生徒はさすがに私の塾にはいないと思いますが、簡単な内容ほど聞くのが恥ずかしいものです。こういう質問はその恥ずかしさのとおり、質問しないほうがよいです。それはプライドのためにそうしろというのではなくて、自分で解決しなければならない簡単な質問だということです。

こういう簡単な疑問がなくなるレベルになると、大学受験の勉強であっても参考書にかいてあって分からない点は自分で数分考えればほとんど分かるようになってくるので、わざわざ先生に質問する必要がなくなります。このレベルの生徒が多いんじゃないかと思います。

ではさらに学力があがって、取り組む問題のレベルが高くなると質問が増えるのかというとそういうわけでもありません。取り組む問題のレベルが高くなるときには、学力のほうも高くなっているからこの場合も案外自分でなんとかなるものです。

学力があがると、取り組む問題数が増えるので量が増えるとどうしても分からない説明文に出会う回数が増えます。

さらに、問題を眺める力がついてくるので「この考え方は良いのだろうか?」という、少し客観的に自分を見つめる質問が増えてきます。こういう質問が出てくるようになると、勉強に加速度がついてくるというかトルクがかかってくるというか、グリップするようになるというかそんな感じです。たぶん、本人も勉強の面白さを感じている頃です。

もうひとつは「もう少し勉強を増やしたいのだけどどうしたらよいか?」という、勉強計画にたいする質問が増えてくることです。

以上は高校生についてです。中学生だと違ってきます。 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp