月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

ヒマな親ほど子にかまう

以前も紹介しましたが千代保稲荷に行く時に必ずラリーモというお店のカレーを食べます。ここのカレーは作り手の情熱が伝わってくるので好きです。

6人掛けのテーブル席が2つ+カウンター5席という店舗なので、2人でいくとテーブル席で相席になることが多く、となりの席の会話が聞こえてくることもあります。

そこで中学生の母らしき2人が会話していたのですが「今後、大学入試制度がどうなるかわからないから、親も良く調べなければ」みたいなことを話していました。

私の考えでは真逆で、大学受験となれば親はまったく関与しないことが一番です。

受験について細かく言ってくる親なんてうるさいだけだし、自分にとって大事なことだと判断すれば自分で勝手に調べるものです。親主導で参考書を買ったり、塾や予備校を探しても良いことはありません。子をむりやりに予備校に通わせることはできるかもしれませんが、自分が行きたいわけでは無い予備校で得られる学力なんてたかがしれています。数十万円、ときに百万円単位でお金がなくなるだけでしょう。こういうパターンの面談もたまにありますが、やんわりお断りしています。親ができることはせいぜい、自分が気になった塾を子に紹介してみることくらいでしょう。あとは放置です。

心配かもしれませんが、本人が気づくまで放置することです。

高校生の子の受験や勉強について放置することが難しく感じられる親は、自分の私生活に飽きているのかもしれません。大人の世界というのは過ごし方一つで刺激的にもなり退屈にもなりますが、退屈な人のほうが大多数でしょう。一方、子は小学校、中学校、高校、大学と数年単位でめまぐるしく環境が変化するし、肉体的・精神的にも変化します。自分に変化がないのに、子はものすごく変化する。こうなると、自分より子に注目するほうが面白くなってしまい、そのなかでも極めて数字がわかりやすい勉強の成績に関心をよせてしまうのです。中学生くらいまでならまだしも、高校生でこれは悲劇である、と私は考えています。

放置することも愛ではないかと思うのですが。


千代保稲荷にいったら是非ラリーモへ・・・

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清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp