月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

電話にでない先輩

ちょうど1年前くらいに塾の内装ができあがり新聞折り込みチラシを入れたわけですが、最初のうちは「はい、そうでんがくしゃです」とお問い合わせの電話にでるのが恥ずかしさと期待が入り混じって妙な気分だったのを思い出します。


今では電話に出るのは完全に慣れまして、在席しているときには1コール以内くらいには電話をとるのですが、会社にいたときも同じように電話に出ていました。
 
入社してすぐの頃は、新人だから!と張り切ってバンバンでていたわけですが、不思議なことに先輩たちはみんな電話に出ようとしません。まあそんなもんかと思ってチャキチャキ電話をとっていたんですが、たまに放置してみると本当に誰もとらなくてずっとリンリンなることもありました。営業の部署でこれはアリなのか?と思いましたね。
数ヶ月もすると、先輩たちが電話にでない気持ちがわかりました。最初は「誰々さんいる?」と担当営業を呼ぶのですが、その人がいないと「誰かわかる人いる?」と聞かれまして、まあ一応社員なので「私が答えます」くらいのことを伝えると、技術的に込み入った話を質問されたりして、それを調べるのに余裕で30分1時間とかかかったりします。IT系なので、ライセンスなど販売に関する話なら自分で調べられるんですが、製品について質問されるとエンジニアの担当に聞かなければわからないこともあり、そうなると面倒くさいことに。
で、そういう質問ならまだマシで、いきなりクレームの電話だったりすることもあるんです。担当営業が席外しだともちろん電話に出た私が怒られるわけで、なんでこの人は見ず知らずの私にそんなにキレているんだろう?と思いました。「営業部長にかわれ!」と言われて、何も知らなかった私はノコノコと部長のところにいって「カクカクシカジカです」と伝えたら「そういうのはいきなり俺が出たらいけないんだ。俺でおさまらなかったら次は副社長が対応しなきゃいけないだろう。」と言われて、なるほどそういう仕組みなのかと思って引き続き私が謝罪するわけです。で、部長が私のとなりにきて対応を見ていてくださって、それはそれで緊張するわけですが、電話をきってああ疲れたと思ったら「もっと元気に話せ」というアドバイスだったわけでした。当時は怖かった部長もこう思い出すと優しいなって感じですね。
しかし、電話でどなってきた会社に対しては、お前の会社の車なんて生涯ぜってー買わねーぞ!アホ!と思ったものです。「お前社会人やってけねーぞ、大学からやりなおせよ」くらいのこと言われましたからね。笑
大企業で働いてちょっと役職がついただけで、随分偉そうな態度をとってきたりする人格のない人がいるんです。法人営業やって学びました。