月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

正しい欲張り方

新高校一年生も、二年も三年も大学受験するひとはまず自分の学校の進学実績をみましょう。たいてい公式サイトに掲載されています。そしてその実績を偏差値順に上から並べてみましょう。

オール4くらいの高校なら名大以外の旧帝大が1〜5人、名大が10〜20人、東海圏の国立が20〜40人、地方国立が20〜40人、早慶が1〜5人、南山大が20〜50人くらいのところが多いでしょうか。 学校の勉強や、友達や先輩と同じように勉強して進学できるのはその実績のなかの上から30%以下80%以上くらいが目安です。

もちろん学校の勉強だけでうまくいくケースもあるし学校の先生はそういうケースをおしてくるかもしれませんが、その裏には実らなかった多数の不合格実績があることを忘れてはいけません。 自分が目指す大学が30〜80%の範囲に入っていれば周りと同じ勉強をしましょう。20〜30%くらいを目指すなら周りと同じことを誰よりも多くやりましょう。

さて勘違いが一番多いのが1〜20%の上位を目指す生徒です。ひとは誰でも「私は他人より優秀だ」と多かれ少なかれ思い込みがちです。その思い込み自体は決して悪いことではないのですが、思い込みに行動がともわなければただの自意識過剰、痛いひと、意識の高い人、となってしまいます。

目標はいっちょまえに高いのに、勉強している内容や量は友達と同じ。「先輩もこれくらいしか勉強していなかったみたいだし」と、自分を正当化してみたり「友達もたいして勉強してないし」と正当化してみたり…。

上位1〜20%を目指す場合の正しい頑張り方は「他人と違う勉強を誰よりも多くする」です。かつ、「他人とは違うけれども難関大に合格しているひとは皆がやっていることをする」です。

最近、いい事例を発見しました。緑高校の合格体験談の上から3人目、名大経済学部合格者の体験談です。緑高校自体は毎年名大合格者がいるかいなかというレベルですが、この生徒は考え方が合格するひとの考え方なので受かるべくして受かったと考えられます。こういう考え方が上位1〜20%を目指す王道です。

http://www.midori-h.nagoya-c.ed.jp/pdf/shinro/17_gokakutaiken.pdf