月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

補習を受けないことはもったいない?わけない!

昨日の記事にたいして、おそらくこんな反論があるんじゃないでしょうか。

「せっかく受講できる補習を受けないなんてもったいない!」

 

これに対しては少しずるい回答をしたいと思います。

「何も成し遂げられない人ほど、色々なことに手を出したがる」

 

勉強になることならなんでも取り組んだほうがよいという気持ちはわかります。大学受験が高校3年間で対策するものではなく人生の10年間で対策するというのんびりしたものなら、それでも良いかもしれませんね。

基本的には効率の観点から考えるものですが、上で回答したとおり何もできない人ほど「もったいない」といって色々なことに手を出したがるものです。あれもやる、これもやる。で、結局どれも実にならない。

アホほど施策から考えるものであり、その反対は、施策に飛びかかる前に問題の本質を良く考える人です。

以前会社で働いていたときに、営業職だったので期初になると今後3ヶ月の行動計画をたてて発表する慣習がありました。たいして結果が出ないだろうというのが明らかなのが「まずこれと、これと、これと、これをやります」といってひたすら思いついた内容を列挙する人。一方、結果を出す人というのは「これをやります、そのために・・・」と明確に行動を絞っていました(というか、そういうスタイルの仕事にならざるを得ない仕事を担当していた)。

大学受験でたくさん勉強しなければならないのは分かるが、何をすべきかを考える前に、大学受験で成功するために最も重要なことは何か?これを熟考してほしいです。

過去数十年にわたって繰り返されてきた行事であり、重要なことは語り尽くされているのでそこまで難しい話ではありません。しかし、このことを考える段階に至るまでが難しい、というか普通の高校生には無理ですね。とくに管理教育全体主義の高校においては考える時間なぞ1分もなく、ひたすら宿題です。その点、自由主義の高校においてはまず考える時間を設けることができるので、教育としては優れています。

私が塾でどうしているのかというと、テーマを与えて来週までに考えて来て、と時間を与えて考えさせる場合もあれば、授業中にずばっと道を示してしまうこともあるし、今はだまって俺の言うことをきいてやってください、という場合もあります。生徒の脳みその成熟具合によって判断しています。

何にでも手を出したがる思考停止な人間ではなく、問題の本質は何かを考えられる人間になってほしいですね!

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp