月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

他の科目から学ぶ

最近は塾で教えている英語・数学の他、古文を勉強しています。高校時代は意味不明すぎて早々に捨てた古文ですが、まじめに教材を選びなおして取り組むとこんなに簡単な科目だったのかと驚くばかりです。多少暗記事項はありますが、演習していくうちに自然に覚えられる範疇です。詰め込めば3ヶ月、ゆっくりやっても半年で使い物になりそうです。

古文の勉強は英語と似たところがあり、どちらも文法と単語暗記が必要です。

古文を勉強していて思ったのは、古文では助動詞の役割が明確に決まっていて参考書間によって呼び名が共通しているだけでなく入試においても同じ呼び名で呼ばれています。たとえば「たり」はどの参考書を見ても『完了』だし、「る・らる」は『受け身、尊敬、自発』と決まっています。もちろん入試でも「この助動詞の意味を選べ」といって選択肢に『完了』と書いてありますし、なんなら記述式で「完了の助動詞 たり の連用形」などと解答させることもあります。

このあたりは英語と比較してかなり厳密に定義している印象です。もちろん英語でも助動詞canには「能力、可能性、推量」など様々な意味がありますが、厳密にcanの意味を覚えさせる教え方はあまり聞いたことがないし、そういう参考書も見たことがありません。ただ有用であることには違いがないので、助動詞や前置詞の意味を教えるときにたとえば前置詞for「期間、理由、交換、原因」などと概念的に教えてみても良いかも?とは思います。can「できる」for「ために」may「かもしれない」、としか覚えていない受験生が多すぎますからね。

あんまり厳密にやりすぎると暗記事項がいたずらに増えてしまうのと、列挙して覚えるよりは辞書を引いて頻度の高いものの意味から覚えるほうが自然であるから、古文のようにとはいきませんが。教える側が口ずさむ分には良いでしょう。

 

清須市の大学受験 相伝学舎
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