月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

決めつけが大事

決めつけ、偏見、先入観・・・どれもよく無いものとして思われがちですが、私は思い込みがはげしく、決めつけるほうです。

〇〇高校はこういう雰囲気、オール5の生徒は努力家、オール3の生徒は努力不足、中国人は旅行先で声がデカい、などなど・・・

塾に新しく生徒が来たときにも決めつけをします。〇〇高校で学力がこのくらいなら、たぶん普段の勉強はこんな感じで、こう改善したらよくなるだろう、という決めつけです。パターンともいいます。

まずは決めつけ通りに接して、考えます。予想通りであればそのまま進めます。予想とズレがあれば、修正です。ここが良い決めつけと悪い決めつけの分岐点ではないかと思います。

悪い決めつけは、予想と現実を比較してズレがあった場合に、予想が正しいはずだからと現実を修正します。これによって、結構多くの日本人が悩んでいるんじゃないでしょうか。「成績がこんなに悪いはずがない」とか「やれば出来る」とか「子供が勉強しない」とか・・・。

でも現実は現実として目の前にあるのだから、予想が間違えていたと考えるほうが自然です。現実を受け止めて、そこから理想にたどり着くにはどうすべきかということを考えるべきでしょう。

新しく生徒が来て、予想と違った場合には、過去のパターンとどこが違っていて、その差異がその後取るべき指導にどう影響するかを考えて修正します。たとえば、私の王道パターンとして「高校になって数学の学力が落ちた」という生徒は、勉強量不足が原因だから勉強量を増やすことと、ついでに正しい勉強方法に修正することを考えます。しかし、勉強量が足りている場合は予想していたものと現実が違うのだから、伸び悩んでいる原因を勉強量以外のところで考えて、取るべき指導を検討します。

最終的には個別に指導内容は微調整するのですが、それにしても最初に決めつけがあることで私が考える時間が減ります。決めつけは活用すべきものです。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp