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月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

難関私大・文系をめざせ!(笠見未央)

普段買う本は、参考書、合格体験記、勉強論、その他、の4つに分類できます。参考書はいわずもがなですが、体験記や勉強論も情報収集する価値があります。基本的に私の指導は、私の成功体験と過去の指導の経験をベースに考えます。突拍子も無いアイディアは出てきません。しかし世の中には本という便利な道具があるので、赤の他人の合格体験記や勉強論を読むことで他人の成功体験を疑似体験することができます。自分の体験よりは劣りますが、無いよりはあったほうが指導の役に立ちます。

この本は、4分類のなかだと3つめの勉強論であり、尾道市で塾を経営されている先生が書いた本です。

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この本で特に面白かったのは考え方についてのページでした。

いくつか抜粋します。

 また、地方は官学志向が非常に高い。だから私立文系の大学を、誰でも入れるものと甘く考えている人が多い。昔ながらの「官高私低」感覚でいる人がけっこういる。難関私立は地方では「えっ?私立?」みたいな扱いだが、都会ではエリートである。 

 ・・・政界だけでなく、難関私立は就活でも強い。私は地方で塾をやっているが、東大、京大、阪大、一橋、東工大、早慶は別格の強さがある。九州大、東北大など旧帝大も理系は強い。そしてGMARCH・関関同立は、地方の国立大学よりも、就職戦線では絶対に有利だ。少々の就職難でもびくともしない。

 地方の高校の先生は、大学時代に教員になるための勉強を重ねてきたため、就職活動の実態を知らない。だから進路指導で地方の国立を薦めがちなのだ。

 だが商社や銀行やマスコミなど、さらにメーカーの本社採用を目指すなら、国立・難関私立問わず、都会の大学がいい。都会の起業には地方を跳ね返す鉄の壁がある。

 

本当にその通りだなと私は思うのですが、愛知県の多くの人にはピンとこないかもしれません。能力や学歴どうこうじゃなくて、地方にいると都内の就活は交通費がかかってしまうので自由に動けません。しかし都内にいると自由がきくので、それだけ可能性が広がります。いやらしい事例を紹介しますと、「明日慶應の学生限定の某社の説明会あるけど授業終わったら一緒にいく?」とかいう会話が結構あります(特に金融業界)。

すぐに動けるというのは、20回に1回勝てるじゃんけんで、地方にいたら5回勝負するチャンスがあるが、都市部にいたら100回勝負するチャンスがあるという感覚です。もちろん、地方の大学でも理系学部なら「かならず1回はじゃんけんに勝てるが、勝ったら就職しなければいけないし、気軽に退職もできない」という推薦カードがあるのですが、変化しつづける社会で自由度を減らす選択をする必要があるのかと私は疑問に思います。ただ、純粋に研究職につきたいのなら、推薦もありだと思います。

ちなみに私みたいに会社をやめて一人でビジネスに挑戦するという人ならわざわざ競争の激しい都市部でやる必要はありませんが、それにしても野心のある友人を作れるという点で都市部とくに東京の難関大学に進学することをおすすめします。

で、話を本に戻しますと、この本は国語・英語・社会で難関私大を目指すべし、という内容で地方の公立高校生の知らない都市部の情報や、工夫された勉強方法が書かれている本でした。清須市よりもっと田舎の公立高校生に是非読んで欲しいです。

私としては、共感できる部分が多かったので少し癒やされました。

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難関私大・文系をめざせ! 偏差値どん底からの「早慶・GMARCH・関関同立」突破大作戦

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp