月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

良い目標を立てられる人は少ない 2

無理目な目標を立てることの意義は、それを通じて成長できることだけではありません。そもそも、現状維持にはそれなりのコストがかかるものです。その点を理解していない人がいます。「現状でいいや」「実力相応のところでいいや」と思って目標を下げたとしても、その目標に到達するのには今と同等の努力ではたりません。

というのも、基本的に他人は成長しているから普通にしていたら下りのエスカレーターに乗っているのと同じで、ただ立っているだけのつもりであっても実は下っているからです。「競争は嫌だ」と思っても、同じ土俵に立っている人全員がそう思っている状況などありえません。誰かしら努力して成長しているし、その割合は1割や2割ではありません。

だから、現状維持するにも同じ土俵に立っている人と比較して同じくらいの努力は必要になります。

それは日本国内だけの話ではありません。普段、私たちが意識することは難しいのですが、基本的に日本全体は下りのエスカレーターです。もう経済成長が一段落してしまっていて、アジアやアフリカなど今後も成長していく国がある以上、相対的に下りです。日本に生まれたから一生安泰という時代でもありません。今はまだ「後ろから猛スピードで追いかけてくるやつに仕事を奪われる」という時代ではないですが、10年後どうなっているかはわかりません。少なくとも、現状よりは悪くなっています。そういうときに痛い目に遭うのは努力していない人から順です。

無理目な目標をたてて限界まで自分に負荷をかけることで、マイナスになることはありません。ただし、負荷だけ学校にかけられっぱなしという尾張の高校生にみられる光景とは別ものです。自分で目標をたてて、自分で負荷をかけることです。

清須市の大学受験 相伝学舎
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