月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高校の数学苦手の原因は 2

数学が苦手になる原因を、昨日(高校の数学苦手の原因は 1 )から考えています。

 

3. 二次関数軽視

中学の数学も同じことですが、高校の数学においても分野の積み重ねが前提であり、特定の分野が出来ないことによりドミノ倒しの要領で数学が苦手になっていきます。その最初の1つめのドミノになるのが二次関数です。二次関数は、最大最小の問題や解の配置の問題など、他の分野に影響を及ぼす問題が多く、しかもそのどれもが高校1年生にとっては難問です。中学時代には解ける必要のなかった難問を理解できずに終わってしまう高校生も多いのではないでしょうか。

(中学時代の数学が分かっていない、というのは論外とします。)

 

4. こんな説明じゃ分かんねぇよ!

ある生徒が「学校で、数学の出来る同級生があまりに説明の分かりづらい数学の授業を評して『あんな説明じゃ分かんねぇよ!』と言っていた」と、クラスの風景を語ってくれましたが、説明がわかりにくい先生に運悪く当たってしまって、努力の割には実らない、ということもあるのかもしれません。ただ、他の1〜3の原因と比べると、わかりにくい先生の割合が多くないことから、4番が原因であるケースは少ないように思われます。生徒は先生を選べませんから(もちろん、先生も生徒を選べないでしょうが)、受け入れがたくとも受け入れざるをえない、悲しい話です。

 

で、色々理由はあれど、数学が出来るようになるために私がすべきことに変わりはありません。基礎を重視し、二次関数を徹底的にたたき込む過程で、数学の一分野を教科書レベルから入試レベルまで理解する成功方程式を持ってもらう、以上です。

ただ、これは言葉でいうのは2行で終わってしまう簡単なことですが、実際この数学の考え方を身につけてもらうには、どんなに数学のセンスがある生徒であっても毎日数学だけに集中して2週間は必要です。 

「変数を置き換えたら定義域を確認しろ」とか「二次不等式は放物線を必ず書け」とか色々指摘しますが、一度で体得するのは難しく、何度も指摘する中で覚えてもらっています。

清須市の大学受験 相伝学舎
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