月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

コッコウリツという空気と戦う

なかなか模試の数字が上がらないという生徒との面談で、原因としたら勉強に集中できる環境ではないように見えるが自分ではどう思うか、という話をしていて、自己分析もおおむねそのような様子で、どうしようかという話。

なんとしてでも(不要な科目を含めて)授業を受けさせたい学校と、なんとしてでも(不要な科目はもちろんのこと)授業を受けずに時間を作りたい生徒との戦い・・・

常々思うのですが、この辺の高校は生徒を応援する場所ではなく主役と主権は高校それ自体にあり、いかにして「全員で!」「コッコウリツに!」「特攻!」するかしか頭にありません。

生徒のうち10人中8人くらいはコッコウリツに行けたらそれで満足なんだから少数派の都合なんて聞いてらんねーよ、という感じなんでしょうし、多数派の皆様からすれば「はぁ?コッコウリツ行ければいいじゃん、学校の言うとおりやればいいじゃん、ただ反抗したいだけの中2病かよ木村のバーカ、早慶早慶言ってろw」くらいにしか思っていないのかもしれませんが・・・

別に、志望校は「砂漠の勉強をしたいから鳥取大学」でいいと思うのです(ちなみに、鳥取大学で砂漠の勉強が出来るかは知りません)。現時点で明確な希望があるのなら、それを応援します。

生徒たちには、最終的には主体性のない人間が多数派である社会で、主体性をもって人生の選択をし続けてほしい、その第一歩として大学受験は「みんなが目指すから僕も/私もコッコウリツ」ではなくて、固有名詞で語れよという話だし、もし現時点で明確な未来を描けていないのなら地方にいくよりは都市部(とくに東京)にいって、田舎にはない空気を吸ってその先の世界をのぞいてみれば可能性が広がるのでは、と考えます。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp