月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

週末課題を捨てろ

新入生に数学を教えていまして、この一週間どうだった?という質問をしたら、やることが多くて…と言うので詳細を聞いたら宿題と小テストで圧迫されていました。私から言うことはただ一つ、「全部やらないでいいから当面数学のことだけ考えて」。

入試まで残り14ヶ月、今の学力を考えると時間切れギリギリでひたすら数学だけやってどれだけいけるか?という感覚です。幸い、なかなか数学のセンスがあるので1年後にはいい線いくかもと思って教えているのですが、それでも毎日自分の勉強が1時間や2時間ではどうにもなりません。一度数学でつまずいてしまうと、最初の単元から自分の計画でやりなおさないと、学校の宿題や授業の進度に付き合っていては最後までズルズルいって終わりです。「学校についたら青チャートを広げて、下校するときに閉じるのが理想」と、一応私の理想を述べておきました。

宿題や小テストとは、生徒を思考停止にする強力な魔法です。高校生のみなさん、いまごろ週末課題を一生懸命取り組んでいると思いますが、それを提出することに満足しているでしょう?その勉強はあなたにとって本当に必要ですか?必要かわからないのに、ただ達成感を得るだけのものになっていませんか?

今年一年、多くの新入生を教えてきましたが、入塾時にやる気満々で来て、私もよし頑張ろう、ほしがりません分からせるまでは、のノリでヨーイドンするんですが一週間たつと隣にいたはずの生徒がどこへやら?気づいたら一週間後方でボケっと立っています。進んでないやんけ!と思ったら、なにやら得体の知れない宿題や小テストや補習を両手いっぱいにかかえて困っているという、そんな景色を何度も見てきました。

おいっ!きみの志望校を合格する集団はとっくに走り去っていて背中すら見えないんだぞ!身軽になって全力疾走して、さっさと追いついて背中にキックくらわせないでどうする!

というわけで、塾生諸君のうち在野の精神をお持ちの方は私の部屋にシュレッダーを用意していますから、不要な宿題をぶち込んでください。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp