月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高校生とたまに面談して話を聞く先生

中学生のクラスは今年度の生徒が3人なので、授業中の会話でだいたい普段の様子を聞くことができて、何かアドバイスがあればその都度会話できます。テストや入試にむけての計画のたてかた、考え方を中心に伝えて勉強自体は自分でやるものという考えで一年やってきました。

みな入塾時点で目標が極めて明確で中3にしては成熟した生徒の集まりだったと思いますが、冬休みくらいからは自分の弱点をみつけては勝手に修正するようになっていて、たくましさを感じます。学校で言われたことしかやらないへなちょこ高校生よりはずっと大人です。

色々な高校生と入塾の面談をしていて、うちの中学生のほうが成熟していると思うことがままあります。考え方は年齢によって単調に成長するわけではないのだなと思います。

高校生は数ヶ月に一度、一対一で面談する機会を持つようにしています。「最近の課題は?」「自分が合格するのに一番必要なことは?」などの質問を私がして普段高校生たちが何を考えて過ごしているのかを聞きます。

高1のうちは数学の勉強が順調かということが主な話題になるのですが、高2になるともう少し話題が広がります。「学校の宿題をなんとか終わらせています」などという思考停止中の生徒は一人もいないのが私の自慢ですが、みな自分の学力にたいしてなんらかの問題意識をもっていて、それに対して何をしたら良いのかよく考えています。「最近は数2Bのどこどこの範囲までをいついつまでに終わらせてようと思っていて〜」とか「英語は解釈の参考書を毎日やっていて〜」という発言を聞くことが多いです。

私の塾の生徒がほかの高校生と違うのは、勉強の中心が自分で選んだ参考書の勉強にあって、学校の宿題とかテスト勉強にないということだと思います。学力になる勉強は何か、自分なりのこだわりを持っている生徒がたぶん多いです。

したがって、私から「来月までにチャートを5回やれ!」とか「単語帳を終わらせろ!」とか、言うことはなく、「そうだね」「そのくらいの勉強が必要だね」と相づちをうって終わります。最終的に、何をどれくらいやるのかの決定をするのは生徒本人がすべきで、それを自分で決めるからやる気を高く維持できるものです。人は、他人に決められたことでは本気になれません。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp