月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

合格実績をどう読むか 1

合格実績についてもう少々。

合格実績とはどれだけ絶対数があっても、分母となる受験者数がわからないとそれがどういう意味のある数字なのか評価ができません。また、数十人、数百人が分母であれば割合を考えてもよさそうですが私の塾のように卒業者が7名とかだと、割合を考えるのは無理があります(7人中1人が医学部に合格するのと70人中10人、700人中100人では話が違う)。

仮に、毎年50人が卒業する塾で25人が東大、25人が京大に合格するようなところがあるとします。それはどう評価したら良いか。塾の指導がすごい可能性が高いですが、一方で元々学力が高い生徒が集まっている、と言える可能性もあります。

では、その塾に来る生徒は実は元々学力が低くて、やっぱり塾の指導がスゴイと仮定します。その塾にいったら、東大に合格するでしょうか?

それは昨日書いた通り、別の話です。その前年の生徒が努力して合格したのであって、塾に入れば自動的に受かるものではありません。その塾に行かないより、行ったほうが学力につながる勉強方法を教えてもらって、学力があがるという可能性は高いのですが、それは教わったとおりしっかり勉強をやらないと得られない結果です。

「あそこの塾/予備校は合格者がすごいから、行ってみよう」というのは間違いです。合格者がすごいとかすごくないじゃなくて、どういうサービスを提供しているのかによって考えなければいけません。だから私はblog上で、私の大学受験にたいする考えや、普段の生徒への指導を一部紹介しているわけです。

しかし、何も考えていない人は合格者○○名という、本来たいして意味がないはずの数字につられてしまいます。そして、そうやってつられる人こそが塾や予備校の「お客様」であって、実際に合格していく人つまり「広告塔」とは区別される、というのが実際のところです。

広告塔は学費免除とかいうところもありますからね。うちは誰でも正規料金ですが。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp