面談の時間を設けると生徒が些細なことでも質問しやすい、と書いたんですが、しばしば聞かれるのが「学校で○○という参考書が毎回テスト範囲になるんですが、まじめにやったほうがいいんですか?」というもの。
世の中の全ての勉強というのは「やったほうがよい」ものなのでもちろんその質問に対する答えはYESなのですが、質問の真意である「私が第一志望に合格するためには○○という参考書をやった方が良いですか?それとも他に時間を使ったほうが良いですか?」という質問なら話は別です。
参考書を見せてもらって使える可能性を検討しますが「いや、これやるくらいなら、今やっている勉強を続けたらいいよ」となるのがほとんど。もちろん答えるときには、なぜその参考書を使うべきではないのかをちゃんと説明します。
みんなが行きたい難関大学に行こうとしたら、毎日10時間の勉強メニューの効率化をはかることが必要で、世の中に存在する何百何千という参考書のなかから最も効果が出るものを探さなければいけません。
たとえば、筋トレをして筋肉をつけたいときに、タンパク質をどう摂取しますか?
一番良いのは粉末になったホエイプロテインを適当なジュースで割って、一度に50gとか70gのタンパク質を摂取することです。タンパク質が含まれているからといって、牛乳を一気のみする人はいません。同じ50gのタンパク質を牛乳で取ろうとしたら、1.5L必要です。しかも、牛乳には脂肪分が多く含まれますから、デブになっちゃいます。ゆで卵だと10個必要ですね。
学校の参考書チョイスというのは牛乳です。確かにタンパク質あるけど余計なものまでついちゃうし、おなかっぱいになっちゃうし、もっといいやついくらでもあるよね?という感じ。
生徒に無駄な時間をすごさせないというのは、ボウリングでガーターにならないように登場するバーみたいなアドバイスということになりますね。