大学受験の塾をやっている私からすると、受験勉強の開始時期は高1の4月しか考えられません。そうではないと数学が確実に死亡するからです。
しかし、現実には高1の4月からハイテンションで勉強していける生徒の割合は少数です。大多数の高校生は、ゆるゆると学校の勉強を続けて高2や高3になって本気出すかとなるわけだし、ゆるゆると学校の勉強を続けただけで受験に突入していく生徒もいることだと思います。
では、高1の4月を逃した生徒はいつ本気になってとりかかるのか?それは「今でしょ」というのが、的確な答えのように思えます。
進学校と呼ばれる高校に所属している生徒は、それなりにまじめに大学受験のことを考えていれば「そろそろやらないとまずいかな」と思う時期が遅かれ早かれやってきます。それは高1の夏でやってくるかもしれないし、高2の春かもしれません。そのときに「今やるか!」となるか「まあ、まだいいかな」と問題を先延ばしにするか。
重い腰を持ち上げるのは難しく、先延ばしにするのは簡単なことです。しかし「そろそろやらないと」と思える瞬間というのは高校時代にそう何度もあるわけではないでしょう。その瞬間のその気持ちを拾ってあげられるのは、自分しかいません。
その瞬間こそ、 「母さん、俺、今度こそ本気でやるから!」と進研ゼミのマンガの主人公くらいハイテンションになるときです。