月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

私の自由研究 (数学を理解させる方法) 3

生徒の答案が目に見えて良くなる、驚異的(当社調べ)の数学演習クラスですが、これは数学に伸び悩んでいる人にぜひやって欲しい。これくらい商品力があれば、営業嫌いの私でも「買って!」と言っておすすめできます。でも、このクラスをやっていいのか微妙。微妙すぎます。

これをやると、依存してしまう可能性が考えられるからです。

今回の演習クラスでは各回で対象とする範囲は私が決めました。今日はチャートの15〜20番、明日は21〜25番、明後日は・・・という具合です。それに従って準備してもらえれば、当日は全く同じ問題から、数字違いの類題、問題の表現を変えた類題、少し応用を利かせた発展問題まで、数学のコース料理を美味しく食べることができます。

 

本日の会席コース『分け積み』はこちら。

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こうやって、予習させた問題を
・簡単な例題
・簡単な例題の数字違い
・難しめの例題
・難しめの例題の数字違い

と並べてみたり、

・解法Aを使う問題
・解法Bを使う問題
・解法Aを使う問題

と交互にして頭を使わせてみたり、定着したくらいのタイミングで

・解法Aを使ってさらに応用をする問題

で鍛えてみたり、けっこうなフルコースを毎回作りました。しかも、今回は参加人数が少なかった(各回2名)ので、問題1は必ず前日に間違えた問題をいれてあげるという出血大サービスです。「24時間前と同じ間違えしてるやんけぇオラァ」などとカツをいれてあげるわけです。

解答はその場ですぐに添削するので、通信教育のように提出してから何週間も返却を待つこともなく自分の解答の不備を直せるし、考え方のイケてないところをリアルタイムで修正できます。「ワン・ツー!はいもっと脇締めてワン・ツー!そうソレェ!もっとォ!」くらいのノリです。

これは私が生徒になってやってみたい。楽しそうだ。

私の狙いは、この演習でどう予習すればうまく当日たくさん解けるのか、木村につっこまれずに済むのかを考えて自分なりの答えをだして、演習上手になってほしいというもの。この狙い通り上達してくれればいいんですが、出来ない生徒って(失敬)、何回教えても元にもどっちゃうから出来ないんですよね。

何回でも元に戻ってもらって、何回でも教えて儲けちゃう?いや〜さすがに空しいですよそれは。穴の空いた船の水を永遠にかきだす仕事みたいな感じですよね。もう少し生産的なことをしたい。

毎回こちらで範囲をしていしてやってもらうというのも、「自走しろよ」が副テーマの当塾としては微妙すぎる。これに依存してしまうかもしれないし、そうなってしまったら、毒をくらわば皿までもの精神で、入試まで最後まで受講し続けてもらわないといけない。かといって、生徒に範囲を決めさせたら私の準備する時間が足りなくて実現不可です。

入塾後3ヶ月以内にするとか、合計10回までしか受講できないとかいう制限でやるか、年間計画を私が発表してそのうち苦手な分野だやってもらうとかいうのが現実的なところかもしれません。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp