月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

1日3時間じゃあ偏差値50よ

私は野球について全然詳しくないので良く分からないんですが清宮選手というのは大変野球が上手くて、交渉権を獲得した(?)球団の監督が大変嬉しそうにしている様子をニュースでみたんですが、塾でいったら理3にA判定の高校3年生が入塾したくらいの感覚なんでしょうか?(ちなみに、全然嬉しくないです。教えることないし。)

それはさておき、たしか清宮選手は自宅で野球が練習できるような地下室があるとかいう話を聞いたことがあります。サッカーでいえば、ガンバの宇佐見選手はサッカーがやりやすいようにグランドの近くかなんかに両親が家を引っ越してくれたとかなんとか、情熱大陸で言ってました。

プロと名の付く人というのは、たいてい幼少期からずっとそれに集中しています。1日2時間とか3時間とかそういうレベルじゃないでしょう。それを年中無休で、何年も続けてやっとプロとして成り立つかどうかというレベルになるわけです。

もともと才能やセンスのある人がそうなのだから、才能もセンスもない凡人こそ必死に何かを得る必要があるのですが、実際には凡人は何もしないから凡人を続行してしまいます。私も高2までは凡人を続行していました。

よく「1日に勉強何時間したらいいか?」ということを受験生たちは気にします。そんなのは「できる限り」に決まっています。

1日3時間、週5日を2年間続ける部活の引退試合を考えてください。せいぜい、1回戦を勝ち上がれるかどうかでしょう。3時間×週5日×2年だと「普通」の結果になるのです。受験でいうと偏差値50です。毎日3時間、3年間勉強し続けたら河合塾偏差値50くらいの大学には受かると思います。

難関大学合格というのはプロ野球選手になるとかプロサッカー選手になるとかいうことと比べたらまだラクな競争ですが、それでも受験生全体のうちトップ5%くらいに入らないと合格しません。中学の同級生のうち5%じゃなくて、普通科の進学校に進学した同級生のうちの5%です。

大学受験において学校の授業時間は勉強時間としてはノーカウントです。受かる人はみな、参考書の自習で学力をつけているから、内容が薄くて自分の理解のペースと異なる授業を聞いていては非効率と言わざるを得ません。大学受験を知り尽くしているのは間違い無く大手予備校講師です。そういう人たちが歳月をかけて作った参考書にかなう教材はありません。大学に進学したら、いかに大学受験の参考書が凄かったのかみんな思い知ると思いますよ。チャート式ミクロ経済学が欲しいと何度思ったことか。

だから、平日に学校の授業を6時間くらい聞いて、放課後3時間部活をやって、までだと実質の勉強時間はほぼゼロ。帰宅してから3時間宿題をすれば、一応宿題は自習にはいりますが大抵しょうもない勉強なので2時間がカウントされて、それを3年間毎日続けられれば偏差値50くらいのところはまあ受かるでしょう。部活を毎日3時間、2年取り組んで一回戦に勝てるかどうか、というのと感覚的には一緒です。

それでいて難関大学に受かりたいというのは、毎日3時間の部活で全国大会でそれなりに勝ちたいというのと一緒です。そういうのは、もともとスポーツ推薦で私立校に進学した生徒達が、朝練を3時間、放課後に4時間くらい練習して、土日も朝から晩まで練習して、という日々を送って戦う土俵でしょう?あんまり知らないですけど。

まあ、それに気づかずに高望みしても誰にも迷惑をかけないので、私のblogは余計なお世話ですね。ごめんなさい。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp