月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

自分の価値観にしたがうとはどういうことか 1

私は思いつきで色々とやっていますが、自分で考えた結果であったら他人がどうであれそれを試す価値は十分あります。

私たちはたいてい、行動の判断基準を自分の内側ではなく外側に求めます。みんながこうだから、私もこう、という判断方法です。多くの場合これは無意識なので、そう言われると否定したくなるかもしれません。でも朝7時に登校して授業を受けたり、毎週のように宿題を提出する高校生を見て下さい。彼らはそれをやるべきかどうか自分で判断をするまえに、とりあえずやっています。私からしたら、時間と体力の無駄遣いにしか見えませんが、当の本人達はたぶんそれが普通だから何とも思っていない。無意識のうちに、自分の外側の判断基準に従っています。似たようなことは高校生でなくても誰でも思い当たることがあるはずです。

でも他人が昔に決めた判断基準に今現在も多くの人が従っているからといって、今もそれが最適解かどうかは別の話です。たしかに、その判断基準が決まった当時はひょっとしたらそれが最適だったのかもしれない。何の疑問も持たない、YESマンのサラリーマンが大量に必要だった時代もあったことでしょう。しかし、百年前とほとんど変わらない自然法則と違って、現実社会は常に変化し続けています。背景が変化し続ければ当然個人が取るべき最適解もその都度変わっていくはずですがそこに対する考察をする人はほとんどいません。たまに社会は変わるから都度自分で考えて判断しなければならないと気づいた人が「常識を疑え、自分の頭で考えろ」と啓発してくれますが、100人中95人くらいの人はそう言われても常識のなかで生き続けます。その方が、居心地がいいからです。自分で考えるなんて疲れるし、仮に常識とは異なる判断が最適だと行き着いたとしても他人と違う行動を取る勇気が出ない。みんなと同じ判断をしておけば、上がるときも下がるときも一緒だから、相対的に損することは無い。普通の人は、そう考えます。


清須市の大学受験 相伝学舎
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