月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

自分の価値観にしたがうとはどういうことか 2

 でも少なくとも自分の人生を自分でコントロールしたいのなら、ちゃんと自分で考えて勇気をもって行動すべきです。時代が変わっているのだから、数十年前の常識にとらわれた普通の人たちと違う答えに行き着く方が自然です。他人と答えが違う場合、大きく外れるか大きく当たるかどちらかですが、ある程度教育を受けた人間が熟考したらそうそう外れることはないだろうと私は考えています。私は運良くある程度教育を受けたと言える立場にいるので、思ったことはとりあえず行動して真偽を確かめてみます。

かりに、その行動の結果がダメだったとしてもそれでよいのです。前提条件を変えてみたら矛盾したから命題は正しいというのが数学の背理法ですが、行動してみた結果やっぱり違っていたから最初のほうが正しかったと、遠回りではありますが証明が出来て自分の経験として一歩前に進むことが出来ます。でも、行動を維持していた場合はそれより最適解が無いことを証明出来ない。

行動の結果が良ければ最高です。まだほとんどの人は気づいていないけれども自分は知っている。こっちのほうが色々と都合が良いよと、まだそわそわしている人たちに伝えることが出来れば時代は進みます。

時代の進歩というのは右上にすすむ振り子のようなもので、誰かが切り開いた場所にみんながワーッと向かっていき、でも本当はもうちょっと違う方向だったとまた誰かが気づいて「こっちだ!」とみんなに教えたらそこにむかってワーッと走り出して、を繰り返します。

最初地球は一枚の板状の岩だと考えられていたものが、球体だと考えられるようになり、その周りに太陽や他の惑星が回っていると考えられるようになり、最後は太陽を中心に回る球体だということが分かった。誰かが気づいて、「たしかにその通りだ」と納得する人が増えて、時代が進歩しています。

新しい事実の発見と、大衆の合意のあいだにはタイムラグがあるので、大衆が合意したころにはすでに事情が変わっていることが十分ありえる。だから、常識を疑えということが叫ばれるようになるのです。常識になった時点で、もはや時代おくれの可能性があるということです。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp