月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高校生たち目が見えてる?

私からしたら公立高校生は大学受験というゴールに向けてアイマスクをしながら勉強を続けているようなものなので、昨日のおばあさんの手伝いをするのと高校生の手伝いをするのは感覚的にはそう変わりません。大学受験勉強と高校のテスト対策はまったくの別物であり、大学受験で求められる学力を身につけるには中学3年間で必死に頑張った定期テスト対策とはまったく別の考え方が必要であると教えてあげることは、公立高校生たちが知らぬ間に身につけているアイマスクをそっと外してあげるようなものです。

そうすると「やっぱり、進んでいた道が全然違ったんだ」となって、ちゃんとした方向に進むようになる。大学受験における個人塾の役割というのは、ナビみたいなものです。週1回や2回、数時間勉強したところで学力がつくのは高校受験の話。塾で知ったことをナビがわりに、自分の足で進むのが大学受験です。

でも塾にきた生徒全員が全員、目の前の景色を信じるかというとそういうわけではないのが人間の不合理さというべきでしょうか。自分のアイマスクが外れたとしても、まわりの同級生が相変わらずアイマスクをつけたまま頑張っていたら、「木村はそういうけど、実際この景色は偽物じゃないのか?だとしたらみんなはどうなる?」と思って、結局行動が変わらない、というのは珍しい話ではありません。

私にもう少しカリスマ性があれば、ちゃんと目の前の景色を信じてくれる生徒の割合は今より増えていたかもしれませんが、何が真実なのかを正確に判断できることもまた学力の構成要素であることを思えば、目の前の景色を信じることが出来る生徒と出来ない生徒で別れることは自然なことです。

私が出来るのは、教えてあげるところまで。その先信じるか信じないかは生徒の判断です。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp