月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

消費税のゆくえ

住民税、所得税、健康保険税、国民年金(税みたいなもん)など、治めるべき税金は楽しいくらい多くありますが、私が一番おそれているのは消費税。

塾でも月謝に8%の消費税がかかりますが、私は事業者なので皆様から預かった消費税を納めなければいけません。消費税の仕組みはこうです。

たとえば私が1年間で消費税込みで108万円を生徒から受け取ったとします。サービス本体が100万円で、消費税が8万円です。

一方で、1年間で経費として54万円使ったとします。本体が50万円で、消費税としては4万円を払っています。でも、塾で買う物品というのは「最終消費」ではなくて、塾でサービスを売るための「投資」ですから、この本体価格50万円のものには消費税は本来発生しません。とはいえ、お店の人に「このボールペンは最終消費じゃないから消費税かけないでくれ」というわけにはいきませんから、取りあえず払っておきます。

最終的に1年間で受け取った消費税が8万円で、本来払う必要はないが取りあえず払っておいた消費税が4万円だったということになります。そこで私は、預かった8万円から取りあえず払っておいた4万円を相殺した残りの4万円を、来年の3月頃に名古屋西税務署に納めることになります。

最初から消費税を「税務署に納めるもの」として別のサイフに管理していれば消費税なんて何も怖くないんですが、普通そこまでしません。過去のblogを見てもらえばわかるとおり「夏期講習で利益出た!倉庫改装やで!」とかいって、割とテンション高めに出費しています。手元にある現金に、納めるべき消費税が含まれているとは、感じられません。諭吉先生は諭吉先生なのです。年が明けて「消費税を○十万円納めてちょ」と言われて誰が納められますか(←おまえが悪い)。

税金というのはお金が動くとき(フローといいます)にその都度発生するので水門?いや、ザルみたいなものでしょうか。税率が高いほどザルの目は詰まっていき、税率が低いほど透き通っていく。来年度所得税率が上がりますが、ザルの目が詰まることで、経済を循環するお金の流れは悪くなるでしょう。


清須市の大学受験 相伝学舎
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