月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

大阪大学の件に思う 2

ニュースを作ったり、ニュースに騒いだりするのは基本的には大人です。大人の間では、最終学歴にたいする関心度が高いことを阪大の件は示しているように見えます。

もちろん、学歴が人格を示すわけではありませんから、学歴があればいい人というわけではないし(私とか)、学歴がないとダメ人間かというとそんなことも全く無い。むしろ、学歴があろうがなかろうが、仕事が出来る人は出来るし、出来ない人はできない。性格のいい人はいいし、悪い人は悪い。そんなものです。

しかし、就職というイベントにおいては学歴というのが自分に与えられた一枚の強力なカードであることに間違いはありません。

就活というイベントを経て6年ほど会社員として働いた私からすると、「貴重な高校3年間にしか出来ないこと」というのはひたすら猛勉強する日々のことを指します。放課後に友達とサイゼリアにいってドリンクバーとミラノ風ドリアで3時間くらい粘ってみるとか、文化祭や体育祭の打ち上げでオールしてみるとか、そういうことも高校時代にしか出来ないことには変わりありませんから、一通りエンジョイしておくことに価値はあるでしょう。

でも、高校3年間最後まで刹那的に過ごすことで自分に降りかかってくる損失はあまりに大きすぎる。どこかのタイミングで将来の自分にむけて勉強に集中する生活に切り替えるべきです。定期テストのたびにだらだら2週間テスト範囲を覚えるのではなくて、1年後や2年後の入試当日に向けて、定期テストなど目もくれずにひたすら目の前の問題集を解いていく、そういう生活です。

本当の意味で高校生のうちにしか出来ないことが何かを、どのタイミングで気づくことが出来るか。


清須市の大学受験 相伝学舎
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