月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

環境はよくなっているのに 4

高校生に枯渇感や危機感がないのは、時代的な原因もあるでしょうし、年齢的な原因もあるでしょうから、そんなものなのでしょう。私は結構高校時代から野心を持っていたほうですが、全員が全員そういうわけではありません。でもそれだと「20年後、きみの人生大丈夫?」という(余計な?)心配が生じます。その辺をうろついている赤の他人の高校生なら何とも思わないんですが、塾の生徒となると、少なくとも袖触れ合う以上は多生の縁があるということですから、なんとかおせっかいしてあげる責任があると思ってます。

といっても、「きみは今のままじゃ有事の際に貧困層転落が確定だから、授業のたびに宿題を出してあげるからね」という近視眼的なことはもちろんしません。授業の復習をしなくて、学力が上がらなくて、受からない、という単なる自滅タイプへ介入したところで、自滅するのが高校時代か大学時代かの違いでしかないと思ってます。そんな人間はどうでもよくて、ちゃんと勉強するタイプの人間に、できる限り高い目標を持ってもらうことです。「○○がやりたいから、ちょっとレベルは低いけど××大学」というのは無し。高校生の時点で明確にやりたいことを決められるなんて、よほどのことがないとありません。たとえば母が治療方法のない病気で亡くなったのでその研究をするために医者、とかね。そういう原体験があればいいと思うんですが、「大学どこにしよっかな〜?私は○○に興味があるから、××大学がいいかな〜?」くらいの動機、誰が信じます?本人ですら信じてないと思いますよ。そんなことはどうでもいいから、少しでも偏差値の高い大学に行けといいたい。目標のないやつほど、偏差値の高い大学に頑張ってうかって、バイタリティある人間と付き合える環境に身を置いたほうがいいんです。朱に交われば赤くなることを利用すべきです。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp