月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

地方公立高校生で頻発するカンチガイ

そもそも地方の進学校と称される公立高校は大学受験競争においては高1の時点ですでに後手に回っている、という事実がほとんど認識されていません。むしろ中学時代内申点で40前後をとって高校入試をそれなりに頑張ったという生徒は、「自分はそこそこできるほう」と認識しがちです。しかしそれは大学受験において上位1割の中学受験経験者を除いた残り9割のなかでの話です。

田舎で「私立高校生」と聞くと高校受験に失敗してしかたなく…というイメージを抱く人がほとんどだと思いますが、私の通った慶應大学なんて私立高校出身者だらけで、公立高校生なんていったいどこへ消えてしまったのやら?

地方にいるとこの受験エリートとも言うべき私立高校生の姿を見ることがないので、あたかも自分が「それなりにできるほう」と認識してしまうんですね。

だいたいこの辺の高校生はみんなとりあえず名古屋大学を目指そうとするんです。目標を高くもつということ自体はすごく良いことなのでそのまま頑張ってほしいです。でも、自分が圧倒的に弱者であって、私生活でやりたいことを色々捨てて全力を注がないとどうしようもない勝負だということは認識すべき。

名古屋大学の難易度は学年200人の中学校の上位1人か2人に実力テストで入るくらいです。その下にある名古屋工業大学や名古屋市立大学を目指す高校生も多いですが、それも上位10人以内くらいですかね。そういうレベルの大学を目指すとしたら競争相手は公立高校なら一宮とか一宮西くらいで、あとは中受の人たちと椅子を争うことになります。一宮西高校くらいのレベルにいてやっと普通くらいなのだから、それ未満の高校の生徒は人格変えてやってかないと、ズルズル志望校を下げて下げて、という受験生活になりますよ。

高い目標をたてて意味あるのは、真剣にその志望校を目指して頑張る場合であって、とりあえず志望してみた、だけならまじで意味ないですからね。だれになんと言われても、自分は絶対にうかる、なぜなら毎日それだけのことをやっている、と胸を張って言えますか?

塾の生徒をみていると、普通の高校生からみて人格が少々ぶっ飛んでいるくらいの生活をすると、高校名関係なしになんとか戦っていけるかなという感じですね。

 


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp