月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

ヘリコプターペアレント

子供の世話を先回りしてなんでもやっちゃう親のことをヘリコプターペアレントと表現している英文があって、毎年この英文は授業で和訳問題にしています。

塾をやっているとヘリコプターペアレントに遭遇することが少なくありません。

私の感覚では、高校生なんて自分で塾を探して自分で面談の予約を入れて一人で話を聞きに来る、というそれなりに自立した存在なんですが、塾を開いて3年たってそんな高校生は何人いたかな?という程度。私が高校時代に親を頼らな「すぎた」のかもしれません。

今は親同席の面談はご遠慮頂いていますが、以前はとくに断っていなかったので「うちの子はああでこうで、自分でやらなきゃいけないんでしょうけど心配でああでこうで」とか子供の発言を待たずに色々喋る人もいて、いや、あなたに聞いてるんじゃないんですよ、あなたが私の質問に答えても、何も進まないじゃないですか、と思っていました。もちろん口には出しませんが。

ヘリコプターペアレントが生まれるのは、その人の性質というよりは社会の構造的な問題であると私は見ています。

みんなとにかくヒマなんですよ。自分のことが退屈すぎる。自分がつまらないから、まだ未来がどうなるかわからない子供に自分の人生を投影してしまう。ヒマな人ほど、他人の問題に首を突っ込んで自分の存在価値を確かめようとします。

ヒマ人になりやすい時代です。

将来ヒマ人にならないためにも中高生のうちに自立した生き方を身につけるべきなんですが、残念ながら、田舎の中高生たちが接する大人というのは見た目は大人でも精神的に自立していない子供みたいな人が多いので、なかなか成長の機会が得られないですよね。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp