月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

○○は後回しで

「まずは数学」というくらいなので、「○○は後回しでいいでしょ」という科目もあります。

たとえば理系にとっての古文漢文。愛知県の高校生10人中5人が人生に一度は志望するという名古屋大学の工学部を例にとってみれば、センター600+二次1300=1900点満点の試験のうち、古文漢文の配点は50点です。何パーセントでしょうか?計算すると2.6%です。古文漢文なんて高3の夏休みからでも遅くありません。

一方数学はセンター100点、二次500点で合計600点です。こちらは31.6%。

みなさん、国公立大めざして頑張ってらっしゃいますけど、「7科目」といってもそれぞれの科目の配点は均等なんかではなく大学によってはずいぶんと傾斜がかかっています。それを計算することなしに大学受験は始まらないんですが、普通の高校生なんて学校の授業数の配分=勉強の配分、になります。AHOです。

ちなみに、仮に、英:数:理の配点が30:30:40だとして、この通りに時間配分すればいいのかというと、おおむねそれでいいんですが、さらに数学に配分すべきです。

学力をyとして、勉強量をxとしたときに、定数kを用いてy=kxという比例関係になるなら配点=時間配分でいいんですが、数学はxをどれだけ投入してもyが上がらないという時間が長いので、yがちゃんと上がるのを見届けるために最初は数学のxを入れ続けないといけません。数学のyが上がったら、ぼちぼち他の科目も本腰入れていけばよろしい。

コッコウリツ志望だからといって7科目を同時にやりたいという焦る気持ちも分かるんですが、まず数学をどうにかすることを心配しましょう。

清須市の大学受験 相伝学舎
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