合格体験記を読むと「ビリから1年で慶應合格!」とか「部活終わった後から受験勉強を本格化して東大合格!」とか、自分も真似したくなるものがちらほらあります。そういうのを読んで、やる気になるのはいいことなんですが、真に受けるのも問題です。
というのも、そういう体験談というのは本人が本当はどういう学力を持っていたのか全く想像出来ないから、自分と比較できるかどうか分からないのです。
たとえば「ビリ」っていっても、実は英語と数学は学年で半分くらいだったのが、その他の科目で引っ張られて学年ビリなのかもしれないし、「偏差値40からの」とかいってその偏差値が駿台の東大実戦模試だったら、レベルが低いどころかそこそこです。
合格体験記の難しいところはここで、書いてる本人のスペックが読んでいるあなたのスペックと近ければいいんですが、遠い場合には全く参考になりません。
なので受験勉強で作戦を立てたいと思った時には、まず自分の学力がどの程度なのかというのをしっかり把握した上で、そこから志望校の合格レベルに持って行くには何が必要かという考え方をしましょう。
情報が手に入りやすい時代ですが、手に入りやすいからこそ難しい面もあります。