月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

どこから先を教えないか

昨日、数学の授業を準備していて考えていたんですが、数学をどこまで教えるかというのは教える側の技量が試されることだと思います。授業では別解がある場合には別解をなるべく示して、一つの問題にたいしても様々な見方があることや、数学が一つの体系になっていることを感じてもらいたいと思っているのですが、だからといって別解を示すのが多ければ多いほどよいというわけでもありません。

生徒は数学を勉強するだけではなくて、英語も物理も化学も社会も暗記しなければいけないわけで、どれだけ数学の重要度が高いといっても無制限になんでも覚えている暇はありません。

なので、問題集の解答が「まあその通りですよ、その通りですけど、それ現役高校生に教えるべき?」と突っ込みたくなるようなものの場合、授業で教えるかどうかは判断が必要です。正直、それと全く同じ問題が出るのなら教えるのも有効だが、全く同じ問題が出ない場合には使いどころがない、という解答を見ることもあるのです。

そういう場合には、それよりはかみ砕いた解答を授業では教えて、試験会場ならこれくらいのことを述べられればOKだと教えるのがbetterではないかと思います。

 

清須市の大学受験 相伝学舎
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