月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

勉強おしえるのたのしい

私は高校生が大学入試にむけて学力をアップするために何ができるかということに、かなりこだわりをもって日々研究しています。たかが大学入試のために、なんでそこまで一生懸命になれるかというと、自分が高校時代に体験したことが大きいです。

先日も「高1のときずっと遊んでいて数学が苦手だ」という理系志望の生徒の入塾面談がありましたが、私も高1で勉強らしい勉強をせず高2の秋からの受験勉強スタートでした。当然、判別式の意味すら分からず解ける問題なんてほとんどないところから始めて、なんとか現役で慶應に行く程度までは持って行くことが出来たのですが、その勉強の過程のなかで何度も「この問題ってこういう意味だったのか!」という感動があり、最後の1ヶ月は問題が解けて解けて仕方なくて、ひたすら勉強が楽しかったのです。それもただ単に解けるだけではなくて、数学という科目がどういう体系になっているのかが完全に頭のなかにインストールされた感覚がありました。英語も同じです。

この種の感動というのは、美味しいものを食べて嬉しいとか、かっこいい車を買って嬉しいとか、そういう分かりやすいものとは対極的で、むしろそれを体験した人しか「この勉強のやり方ってすごいね」とか共感しあえない、知る人ぞ知る感動です。

私はblogで「数学は繰り返し同じ問題を解こう」と言っていて、実際にそれをやった人にとっては「その通りだよね」と共感しあえますが、やったことがない人からしたら「は?違う問題やったほうがいいに決まってるやんけ」くらいの反論がしたくなってもおかしくありません。やったことある人にしか素晴らしさが分からないのです。でも、美味しそうな豚骨ラーメンとか、とても速そうなランボルギーニの車とかは、食べたことがない人、乗ったことがない人でも「食べたいね」とか「乗りたいね」とか共感しあえます。

その点、やった人にしか分からない喜びというのは共有できるととても嬉しいんですよね。マニアックな趣味を持っている人が意気投合するのと同じ仕組みです。なので私は 「こういう勉強をやったら学力が上がった!」という感動を伝えていきたいし、共感したいというのが、原動力になって働けています。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp