月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

テストできなくても追試しないでいいよ

高1、高2の授業は授業の冒頭で復習テストを実施していますが、解けたからどうとか逆に解けなかったからどうということはありません。

生徒の学力を引き上げるために罰=追試の機会を与えて無理矢理やらせると、結局目の前の復習テストだけやればOK的な考え方を育むだけです。大学受験というのはいかに短期的な視点を卒業して、中長期的に計画し実行していくかの成長度合いのテストでもあります。1年後、あるいは2年後の入試のために今自分は何をすべきかを考えて欲しいので、たとえ復習テストが出来ても出来なくてもノーリアクションです。

したがって、冬休みや夏休みなどの長期休暇でも課題はありません。課題を与えたら課題をやることしか考えませんが、与えなければ自分にとって何が必要か考え始める生徒もいるはずです。

考え始めるには圧倒的な暇な時間が必要なので、学校の宿題は出す必要がないし補習などもってのほかであるというスタンスでいます。実際に、夏休みや年明けなどに学校にいかずにまるまる数十日自習するという選択をする生徒は、毎日朝から晩までかなりの集中力を発揮して頑張ります。

でも、このスタンスは弱点があります。人を選ぶという点です。

人は自由にするとラクなほうに流れがちなので、

学校の授業は内職していればいい→学校の授業は聞かなくてもいい→定期テストもできなくていい→・・・

という循環だけにハマって、サボるだけサボって結局何もしないという可能性が十分あります。というか、こうなる可能性は高いです。とくに思春期の高校生なんて恋愛したいし放課後は遊びたい生き物であって勉強の優先順位が高くなるほうが珍しい。部活に居場所を求めるケースもあるでしょう。なので、勉強の優先順位を自分では高くできない人のための管理教育の高校が流行るわけです。

ラクなほうに流れるのか、流れずちゃんとやるタイプなのかはフタをあけてみないと分かりませんが、後者のタイプの芽を潰さないためにも、どの生徒も信用して待つほかありません。

というわけで、

そろそろ受験勉強ちゃんとやりてえな〜、でも、宿題漬けになるのはごめんだがや

という高校生カモン


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp