月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

地方公立高校の闇

最近飛ぶ鳥を落とす勢いで生徒さんが増加中、というわけでもないんですが椅子を8脚発注しました。今まで

 教室+自習室

の2部屋だったところを、火事の整理のどさくさにまぎれて教室を増やして

 教室1+教室2+自習室

の3部屋に増やしたので椅子が足りてませんでした。

 

先日高1の入塾説明面談で「中学校と同じノリで高校のテストにのぞんだら、問題集を2-3周くらいやろうと考えていたのに1周やるのがギリギリだった」と言っていました。

まさに、

えっ?テスト範囲の問題多すぎ?! - 月刊木村:清須市で営む塾での日々

の記事で書いたとおりです。

高1のこの時期で独学キツイかもと気づけたらまだ被害は小さくてすみますが、これがあと半年もすると高1で一番難しい二次関数の分野が壊滅状態になってしまうので大けがになります。

そしてこの時期の風物詩というか

『学校の勉強だけやれば大丈夫なので塾や予備校にはいかないように』

的なことを集会で言われたといっていました。

地方公立高校の闇です。真に受けて学力的に死亡する高校生が全国に何万人いるでしょうか。

 

私は高校生に「○○しろ」とか「○○するな」というのはかなり勇気がいることだと思っています。その判断一つで、高校生の人生が変わる可能性が十分にあります。当塾は、卒業後も遊びにきてくれる生徒がいて付き合いが続くケースもありますが、基本的には私が面倒を見ることができるのは入試までで、その後の大学生活とか社会人人生においてケツをもつことはできません。

というか自分の人生のケツをふいてくれる人なんて自分以外誰もいないので、人生を左右しうる大切なことは自分で判断しなければいけないし、高校生と普段接点をもつ大人としては自分で判断してもらうよう付きあうべきです。

高3になると受験校について相談されることもありますが、「○○大を受けろ」という言い方はしませんし、まず自分の受けたいところを仮でいいから決めてもらって、それにたいしてコメントするようにしています。コメントするにしても、滑り止まるかの計算とか、受験日程についてとか、そういうシステム的なところがメインです。

このへんの高校だと、志望校について相当うるさく言われることもあり、ただ驚くばかりです。

 

とはいえ世の中を見渡すと自分の意思で判断している人と、流されている人の割合はたぶん後者のほうが圧倒的に多いので、高校生ならなおさら流される人のほうが多いはずです。

小中高と、「学校」という極めて閉鎖的な世界しか知らないし、先生の言うことが間違っているかもしれないなどつゆにも思わないでしょう。 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp