月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

知らなくていいこともある

今やスマホを手にとれば、誰でも何でも簡単に調べ物ができてしまうし、なんならそれに答えようとする情報はいくらでもネット上に転がっています。

昨日はメダカを最近飼育しはじめたことを書きましたが、どういう環境を作ればいいのかとかどうすれば卵をふ化させられるかとか、いくらでも検索できてそれは便利ではあります。

勉強のことや子育てのことも、ちょっと検索したらヤフー知恵袋あたりで誰かが何年か前にすでにその疑問に答えています。これもこれで便利ではあります。

知りたい情報を無料で簡単に手に入れることが出来るようになったというのは、今のスマホ&ネット社会の良い側面です。一方で、このスマホ&ネット社会の負の側面ももちろんあります。

それは、知らなくていいことも簡単に知ってしまえることです。

何年か前に高1の入塾面談でお母様が「先生のブログをみて、うちの子も内職させなきゃダメなんだ!と思いました」と言ってましたが、伝えなくていいことが伝わってしまったと思います。

高校生のお父様お母様は是非お子さんの勉強に言及しないでくださいというのが私からの願いですが、当ブログに検索してたどりついて読んでいる人は多かれ少なかれ教育熱心であり、そういう人たちに教育と一定の距離を保てというのは空腹なのに目の前に揚げたてのおいしいハムカツが置いてあるのに箸を持つなというのと同じようなものです。

たしょうつまみ食いしてしまうのは致し方ないことかもしれませんが「内職させなきゃ」というのは、行き過ぎです。いくら私のブログに共感することがあっても、あくまで人生の主役は高校生にあるのであって、内職するかどうかというのは本人が決めればよいことです。

知らなくていいことというのはつまり、他人と自分あるいは他人と自分の子供を比較する材料のことです。

情報を簡単に入手できる世の中というのは、簡単に他人と比較することができる世の中だということです。

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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