月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高校の先生へ。生徒はあなたの部下ではないし自己実現の道具でもありません。

当塾の生徒は補習をサボったり内職をしたりする割合が世間一般に比べてかなり高いです。これは私が塾を立ち上げた当初から「自習が大事」という当たり前のことを主張しつづけてきた結果、「そりゃそうだ」と共感する生徒が集まったというのもあるし、塾にきて考え方が変わったという生徒もいます。もちろん塾に来ながらも、学校の勉強をやり続ける生徒も特に高1高2のうちはいます。どうするかは自分自身で判断すればいいと思っているので私から特別口をはさむことはありません。

なぜ内職をしたり補習を欠席するのかというと、耳で聞いて教わることは最小限にして自分で手を動かして理解し暗記する時間をとれるだけとるほうが学力が上がる、ということの実感にほかなりません。こんなのは少しまじめに勉強した人なら誰でも実感できると思います。

一方で、管理教育系の高校、じゃなくて先生は、なぜか生徒全員にコッコウリツ大学に合格することを要求しており、なぜかなぜか学年全員で同じ行動をすることを望んでいます。そういう立場の人からすると、内職も補習の欠席も煙たいに違いありません。

一人欠席者が出ると「補習に欠席するってアリなんだ!」と気づいてフォローする人が現れます。堤防が決壊しないよう、全員補習出席というのは先生の命題のようです。

しかし、本来任意であるはずの補習を欠席して、自分が一番やりたいことに時間を割きたいという当たり前の主張を妨げるのは犯罪レベルにおかしいです。

他人に時間を奪われることをやめて、自分の人生を自分で選択していきたいという前向きな選択をなぜ邪魔できるのでしょうか。

「受かりたいからそうしたい」という生徒の気持ちなど先生には1mmも伝わりません。これまで生徒が先生に交渉して少しでも理解を示してくれたというケースは1回もありません。たぶん先生自身が、これまでの人生でやらされることしかやってこなかったから、自分で何かを主体的に取り組みたい人の気持ちなど分からないのだと思います。先生がたにはまったく想像できないかもしれませんが、たとえそれが他人と違う行動であっても勇気を出して自分の判断で自分の人生を進めたいという高校生は実在します。当塾に限っていえば結構多いです。

たぶん、みなさんコソコソ私のブログを見ていると思いますが、当塾の生徒に限らず、自分でやりたいことがある生徒の邪魔をするのはやめてあげてください。生徒はあなたの部下ではないし、自己実現の道具でもありません。学校内だからといって、心ない発言をしたり脅したりしていいなどと思わないでください。あなたは高校のコッコウリツ合格者数を稼ぎたいのかもしれませんが、そんなことは生徒には関係ありません。あなたにとって生徒は350分の1の存在かもしれませんが、生徒は自分を1分の1の存在だと考える一人の人間です。

学校の指導どおり頑張りたいという生徒だけにエネルギーを注いでください。

 

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大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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