月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

失敗成功クイズ

 小さい子が箸を使って食事できるようになることを思い浮かべてください。

 

最初は箸の持ち方すら知らないし、うまく食べ物をすくえないからボロボロこぼします。床はご飯粒に味噌汁に納豆に・・・ぐちゃぐちゃで掃除が大変です。

次の日、やっぱりまだうまくすくえないから、ボロボロこぼしました。しかし日に日にこぼす量は減っていき、何回に一回かは、うまく食べ物を口に運ぶことができるようになりました。完璧ではないものの、上達しています。

それを何十日、何百日とくり返していって、やっと、大人のように箸が使えるようなっていきました。

 

質問です。

この子にとって、箸を使い始めた頃に食べ物をたくさんこぼしてしまったことは「失敗」ですか?

 

次に、中学生を考えてみましょう。

 

A君は中学1年になって何回か定期テストがあって、200人の学年で40位〜50位くらいを毎回とっています。テスト10日前くらいから勉強し始めて、ダラダラする日もあればしっかりやる日もあります。

うちの子はあんまり勉強していないんじゃないか、スマホでゲームをやりすぎなのではないかと心配になったA君のお母さんは、野口塾という毎週それなりの宿題をだす塾に中1の12月からA君を通わせることにしました。

野口塾では宿題をやらないと毎週の復習テストが解けないし、やらなかった場合には居残りでやらされるので、なんとか毎週机に向かって消化していくことになりました。その結果、A君はテスト期間ではなくても勉強するようになり、学力は学年の20位くらいに上がって、近所ではそこそこ有名な進学校に通うことになりました。

 

一方B君はA君と同じように中1のときに40〜50位くらいでしたが、塾に通うことはなく中2になってもテスト10日前から勉強を開始して、場合によっては1週間前に詰め込むこともあり、学年順位は30〜50位くらいを前後していました。中3になって、このままじゃ希望の高校に進学できなそうだと焦りだして、テスト勉強を2週間前からやることにして頑張りましたが、周りの同級生もさすがに中3になると本気を出して頑張っているので、最高で20位をとることはできましたが、それ以上は上がりませんでした。高校入試では第一志望の公立高には合格できず、第二志望に進学することになりました。

 

さて、A君の勉強生活は成功でしょうか?

B君のほうは、失敗でしょうか?

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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