月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

価格の決め方3点

新しいサービスをつくるときに内容そのものを設計するのと同じくらい難しいのが価格設定です。

価格設定には3つの観点があります。原価、価値、相場です。

原価というのはサービスを提供するのにあたってかかる費用のことです。塾のサービスでは原価といえば塾の家賃や光熱費などの固定費のほかは人件費がメインです。サービスにおいて人が動くというのは原価を押し上げる要因になりますが、かといって教えるということは機械に代替できるものでもないので、結局いいサービスを提供しようと思ったら原価は上がります。

価値というのはサービスを受ける側にとってどの程度の価値があるのかということです。コンサートで最前列の席が5万円で、後ろのほうは1万円みたいな価格設定がありますが、1席あたりの原価は同じだが価値が違うので価格が異なる例の一つです。塾でいえば、同じ教室の同じ椅子にたいしても、面談時の椅子として使うのか、授業のなかの一つの座席にするのか、勉強しやすい自習室の椅子にするのか、さらに集中できる合宿の椅子なのかによって、価値が変わります。

相場というのは似たようなサービスがある場合に、いくらくらいなのかを考慮することです。似たサービスがない場合、あるいはあまり比較検討されない場合には考慮する必要がありません。私の場合は「塾でかかる費用といえばだいたいこのくらい」というイメージをもってその範囲で価格を考えますが、これも相場の一種です。あとうちの場合は妻の一声というものがあって妻の言う「安すぎ」とか「高すぎ」という意見も結構取り入れます。サービスを作るときにはかなり視野が狭まっていることもあるので、無責任ではない第三者の視点は視野修正に役立ちます。

だいたいこの3つを考えながら価格を決めていきます。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp